荏原製作所、三菱電機から三相モータ事業を取得 愛知県新城市とタイの生産拠点など
荏原製作所と三菱電機は、三菱電機の三相モータ事業などを荏原製作所に譲渡することで合意した。
譲渡対象は、三菱電機の名古屋製作所 新城工場(愛知県新城市)で製造する三相モータおよびIPM(内部永久磁石)モータ事業と、タイの三菱電機子会社が展開する産業用モータ、ポンプ、ダイカスト事業。今後、関係当局の審査・承認を経て、2026年中に荏原が新設する100%出資子会社へ譲渡を完了する予定。なお、三菱電機が新城工場で生産するCNC用主軸モータ・サーボモータ事業は譲渡対象外とし、同工場の一部を活用して事業を継続する。
近年、世界的に脱炭素化の取り組みが加速し、ポンプなどの産業機械に対する省エネニーズが高まっており、荏原製作所は、今回の事業譲渡により、日本とタイにおける生産設備、設計・開発力、技術ノウハウを取得し、モータと回転制御技術を一体化した省エネソリューションの提供を通じて脱炭素社会に貢献し、グローバル市場での成長の加速を狙う。
三菱電機は、FAデジタルソリューション事業やシーケンサ、サーボなどのコアコンポーネント事業へ経営資源を集中投下し、FAシステム事業のさらなる成長に注力する。




