- コラム・論説
- 2017年12月6日
”誰でもできる”技術を磨こう バリアをなくして人手を増やす
先日、あるスターバックスカフェに行ったところ、注文に対応してくれた店員さんが聾唖の方だった。専用のシートによる指差しのコミュニケーションで注文し、いつもとまったく変わらない形でスムーズに商品を受け取ることができた。これまで何百回もスターバックスカフェでコーヒーを飲んでいるが、今回は初めての体験。その時のコーヒーがいつも以上に美味しく感じたのは気のせいか。
その店員さん自身の素養もあって素晴らしく気持ちの良い接客だったが、一方でスターバックスカフェの店舗運営も見事なものだと感心する。聾唖の方に業務を任せることを想定し、ある程度、ルール化、仕組み化していたことがうかがえた。誰もが気持ちよく働ける場所の創出に取り組んでいることがよく分かった。また最近はマクドナルドでも年配の方がクルー(店員)として働いている姿をよく見かける。こちらも年齢関係なく働ける仕組みと職場づくりがしっかりしているのだろう。いずれも本当に素晴らしいことだ。
翻って製造業はどうだろう?性別やハンディに関係なく働ける仕組みや環境は整っているだろうか。または技術や知見が浅くても取り組めるようになっているだろうか。最近は人手不足対策として、設置や配線、設定、保守などを簡略化できるよう工夫を凝らした製品が沢山出てきている。これは良い傾向だ。工場のすべてを自動化するには膨大な金と時間がかかる。やはり一番の資産は「人」なのだ。人を大切にしよう。全産業のなかで人を一番大事にすることができれば、人が集まるようになり、そこから知恵が生まれ、利益を生み出し、企業体力がつくというものだ。
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