矢崎総業、静岡県掛川市にEV部品新工場建設 国内生産に回帰

自動車部品大手の矢崎総業は、静岡県掛川市のジヤトコ掛川工場跡地(敷地面積9万6000平方メートル)に、電動車(EV)向け高圧部品の新工場を建設する。2025年3月に土地を取得したもので、2026年中の稼働開始を目指す。隣接する施設も賃借し生産能力を強化する。
今回の国内新工場建設は、グローバルに事業展開する同社の「ものづくりの原点回帰」とも言える戦略投資。電動化部品の大型化に対応すると同時に、地政学リスクなどを分散させるため、まずは開発機能が集約する日本で一元的な生産基盤を再構築する。自動化技術の進展が、この国内回帰を可能にした。
新工場を核に今後5年間で高圧部品類の売上を約3倍に拡大させる計画。さらに2028年には開発機能も同地に移転し、開発と製造が密接に連携する拠点として競争力を高める。「いつでも、どこでも、なんでも」対応できる体制構築の一環と位置づけている。

https://www.yazaki-group.com/file/syuseiban_jyatokokakegawa%20jp.pdf

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