著者 Cohesity グローバルサイバーレジリエンス戦略責任者 James Blake
最新の消費者調査(Cohesity社実施)では、調査対象者の10人中9人が、「AIが企業の顧客データ保護に影響を与えることを懸念している」と回答していることが明らかになりました。AIが組織に導入され続ける中、消費者はどのようにして個人データの安全性を確保し、データセキュリティエコシステムの形成に積極的に関われば良いのでしょうか。
個人データを扱う際に消費者が考慮すべき5つのベストプラクティスを紹介します。
1つ目は「共有するデータについて意識的かつ慎重になる」
どのようなデータが収集され、そのデータが第三者と共有される場合を含め、データの用途を確認しましょう。当該データは必要なものなのか常に確認し、現在共有されているデータが将来ベンダーによって別の方法で使用される可能性があることを忘れないようにしましょう。
2つ目は「二要素認証を有効にする」
可能な限り、二要素認証を有効にするか、データを収集する組織がこの機能を提供していることを確認しましょう。これにより、パスワードが漏洩した場合でも、二要素認証が追加のセキュリティレイヤーを提供し、データの健全性を担保します。
3つ目は「強力でユニークなパスワードを使用する」
特に二要素認証に対応していないサービスを使用する場合は、アカウントごとに複雑でユニークなパスワードを作成しましょう。パスワードマネージャーを利用することで、パスワードを安全に保存・管理するのに役立ちます。
4つ目は「プライバシー設定を確認し、利用規約の変更を確認する」
加入しているオンラインサービスのプライバシー設定を定期的に確認しましょう。ベンダーがアップデートをリリースする際、設定がよりオープンに変更されることもあります。
5つ目は「最新の情報を取得」
サイバーセキュリティとAIの最新動向について常に情報を収集しましょう。知識は力であり、潜在的なリスクについて知れば知るほど、自分の身を守ることができます。
消費者は、自分の個人データが確実に保護されるよう、各々が役割を果たす必要があります。また、サービスに登録する際や組織にデータを提供する際には、難しい質問をすることを恐れてはいけません。私たちのデータがどのように使用されているのかを意識し、真剣に考えれば考えるほど、より安全なデジタル社会の実現に貢献することができるのです。