安川電機、2024年2月期決算 売上高5756億円、純利益506億円の増収減益

安川電機は、2024年2月期の通期決算を発表し、売上高は前年比3.5%増の5756億5800万円、営業利益は3.0%減の662億2500万円、純利益は2.1%減の506億8700万円の増収減益となった。
セグメント別では、モーションコントロール事業は売上高2600億円(3.1%増)、営業利益は662億円(5.5%増)。ACサーボは半導体・電子部品向けの需要低迷や在庫調整の長期化の影響を受けて減収となったが、インバータが生産正常化で売上拡大、米国のオイル・ガス関連やASEANとインドでのインフラ関連の需要が堅調。価格転嫁による採算性の改善や新製品への切替効果でセグメント増益となった。
ロボット事業は、売上高2347億円(4.8%増)、営業利益は251億円(3.7%減)。中国で設備投資が低迷する一方で、欧米の生産の高度化・自動化投資が底堅く推移し、韓国の自動車市場での塗装関連の大口案件が寄与した。
システムエンジニアリング事業は、売上高は555億円(8.5%増)、営業利益は56億円(119.0%増)。太陽光発電用パワコンや海外の港湾クレーン関連の販売が堅調に推移し、大型風力発電関連子会社の子会社売却など事業構造改革を進めた結果、大幅な増益となった。
所在地別の売上高では、国内が1596億円(1.7%減)、海外が4161億円(5.7%増)。海外売上比率は1ポイント増加の72%となった。米州の1343億円(14.8%増)、欧州の901億円(10.7%増)が大きく伸び、中国は1250億円(8.0%減)と伸び悩んだ。
2024年度通期見通しは、売上高は5800億円(0.8%増)、営業利益は700億円(5.7%増)、純利益は540億円(6.5%増)。MOTOMAN NEXTシリーズ、コントローラソリューションの拡充など開発力の強化に加え、ロボット第5工場の着工、米国で300億円を投資してのロボット新工場建設など生産力の強化、グローバル営業体制の強化等を通じてi3-Mechatronicsソリューションによる価値創出を進め、食品やバイオメディカル、農業などメカトロニクス応用領域の自動化推進などで目標達成を目指す。

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