【各社トップが語る2024】北陽電機「新たなチャレンジの1年に」尾崎仁志 代表取締役社長

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2023年度の売上高は、過去最高だった前期と比べて微減となる見通し。前期は納期問題によってパニックバイが起きて特需で大きく伸びたが、いまは納期が回復して多くの在庫が残っている状態で、受注も厳しい状況が続いている。そのため2024年上期は厳しい状況になると見ているが、需要が止まっているわけではないので、下期に巻き返せるように準備を進め、仕切り直して新たな出発点としたい。
2023年は、米国・Lumotive社と業務提携し、駆動部にメカ機構を一切使用しない新しいデジタルスキャン方式の3D LiDARを開発し、そのプロトタイプとなる「YLM-X001」を発売した。これまでのLiDARとは異なるため顧客からの反応は良く、手応えを感じている。2024年度には正式に製品化したものを出す予定だ。
またAGVやAMRなどの産業車両向け規格(ISO3691-4、JIS D6802)に対応したセーフティコントローラ「HSC-A100-ENC」を発売した。セーフティレーザスキャナ「UAMシリーズ」との接続に最適化し、AGV・AMRの安全化を容易に実行でき、AGV・AMR市場の盛り上がりに期待している。
2024年はこれまでとは異なる新製品を出す予定があり、ミリ波レーダーなど新しい製品の提案も進めており、光を得意としながらもそれ以外にもチャレンジし付加価値を高めていく。
営業所についても、中国・上海に開設しお客様から好評だ。欧州拠点としてオランダ・アムステルダム支店を拡大し、数年後を見据えてアジアの新拠点を検討する。
いま好調のLiDARも2004年に事業をはじめ、20年経って花が開いた。2024年はチャレンジする1年として、欲張りながら色んな分野に手を伸ばし、可能性のあるものを探していく。

https://www.hokuyo-aut.co.jp/

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