
日立産機システムは、高機能で使いやすくSIL3で安全性を高めた小型高機能インバータ「WJシリーズC1」を発売した。
同製品は、FAシステムの高度化にともなって多機能化するインバータを容易に操作するため、従来は4桁表示としていた7セグメントディスプレーを5桁に増やし、JOGダイヤルの採用でパラメータの設定操作を簡単に直感的に行うことができ、冷却ファンや電解コンデンサとパワーモジュール、突入防止用リレーの寿命警告情報をモニタで即座に確認でき、インバータがトリップするなどのトラブルの事前診断機能など使いやすさを向上。さらに従来モデルとの取り付け互換性と、オプションのリモートオペレータWOPでパラメータをコピーして使え、負荷に繋がずにシステム動作を確認できるシミュレーションモードで試運転時間の短縮もできるなど置き換えも容易に実行できる。
安全面でも、標準の機能安全規格を従来のSIL2からSIL3に向上(対応規格 STO機能 EN 61800-5-2:2017 : SIL3、EN ISO 13849-1:2015 : Cat.3 PLe EN 61508-1~7:2010)
。管の詰まりやベルト切れ等の異常を検知して稼働状況の「いつもと違う」を察知し、生産ラインのトラブルを未然に防ぎ安定駆動を実現。
また、誘導モータよりも効率が良く省エネが可能なPMモータ駆動機能を標準搭載し、過電流レベル調整機能でPMモータの減磁を予防し、環境にやさしいGX実現をサポート。筐体にはリサイクルグレードの樹脂を使用し、循環型社会実現にも効果的となっている。
通信オプションを装着でCC-Link、 EtherCAT、PROFIBUS-DP、PROFINETなど多様な産業用ネットワークに対応し、多様化するシステムに合わせフレキシブルな設定可能。品質・安全性を保障するEU指令、UL、cUL に対応し、RoHS2 指令にも対応してグローバル対応も可能となっている。