
パナソニック ホールディングス マニュファクチャリングイノベーション本部は、パナソニック エコテクノロジー関東と三菱マテリアルと協力し、エアコンの分解工程において、室外機をロボットで分解する「エアコン外装自動分解設備」と分解に必要な情報を蓄積する「分解データベース」による「エアコン室外機外装自動分解システム」を開発した。
現在、リサイクル工場には年間369万台のエアコンが持ち込まれ、室外機は熱交換器、コンプレッサー、制御基板などの部品を手作業で分解・回収した後にシュレッダーによる破砕、素材選別を実施している。それに対して同システムは、AIを活用した認識技術と、正確な位置決め制御、人の手技を再現するロボット制御技術を用いてエアコン室外機外装のビス外しとカバー外しを自動で行う「エアコン外装自動分解設備」を開発。エアコン室外機をカメラで撮影し、汚れやサビがあるビスをAIを用いて正確に見つけ出し、ドライバーを備えたロボットアームでビスを外した後、把持ハンドでカバーの嵌め込みを外して分解。これにより分解工程の一部の自動化を実現した。