【FAトップインタビュー2023】リタール『「箱は部品」の認知拡大へ』代表取締役社長 新岡 卓


主要FAメーカー53社トップインタビュー掲載
新年FA特集号 PDFデータ無料プレゼント


2022年の売上高は前年比2割ほど増となった。グローバルも二桁増の増収となっている。

 フィルムメーカーのバッテリ用セパレータ製造装置向けが好調で、半導体関連の設備投資も定量的な売上があった。主要顧客のプレス機も回復し、射出成形機、食品充填機なども調子が上がってきている。お客様の海外向け案件も好調に推移した。

 製品では、制御盤クーラーの新製品「Blue e+S」は電力消費を75%削減でき、高騰する電力料金に対しての有効な解決手段としてJIMTOFでも好評だった。全自動電線加工機のWTシリーズの新機種「WT C5」「WT C10」がSPSで発表され、4点カシメで強固な圧着ができ、EPLANとのデジタル連携で電線加工の作業を自動化・効率化できる。

 23年は原点に立ち返り、「箱・筐体は部品である」という認知を広げる活動に力を入れる。

 機械メーカーは今でも制御盤の箱・筐体を作るための板金塗装工程や製缶工場を自社に保有または外注し、コストと時間、手間をかけ、必要に応じULなどの国際規格を取得している。人手不足と採用難、中小の板金塗装企業の数が減る状況では、自前の筐体製造は全体最適の観点から採算に見合わず、リスクにもなる。「筐体・箱は部品」と割り切り、カタログから標準品を選んで調達することも必要なのではないだろうか。箱製造に割いていた貴重な人的資源を研修等でリスキリングしてエンジニアにすることで生産性が上がり、人手不足対策にもなる。EPLANの電気設計を導入し3Dレイヤーを活用できるようになると、箱・筐体は画面から選ぶだけになるので設計と調達、製造が効率的になる。

 また日本は要求仕様が欧米とは異なるため採用が難しいケースがあったが、日本仕様の筐体を試作したのでこれを提案し、反応が良ければ量産につなげていく。

https://www.rittal.com/jp-ja/content/ja/start/index.jsp


主要FAメーカー53社トップインタビュー掲載
新年FA特集号 PDFデータ無料プレゼント


オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。

購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。

オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています
>FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

オートメーション新聞は、45年以上の歴史を持つ製造業・ものづくり業界の専門メディアです。製造業DXやデジタル化、FA・自動化、スマートファクトリーに向けた動きなど、製造業各社と市場の動きをお伝えします。年間購読は、個人向けプラン6600円、法人向けプラン3万3000円

CTR IMG