速報取材レポート公開「JASIS 2018(第7回)」

2018年9月5日(水)~7日(金)の3日間、幕張メッセ国際展示場で開催された「JASIS 2018(第7回)」。

分析装置をはじめとする研究・解析・環境・先端診断などの分野において、機器展示、新技術説明会、コンファレンス、セミナーが一堂に会す、アジア最大級の展示会です。第7回目を迎える今回は、国内外494社が出展、23,697名が来場しました。

本ページでは展示会の概要と速報取材レポートをお届けします。“今”欲しい情報を写真満載でまとめたので、ぜひダウンロードしてご覧ください!

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今回の見どころは?

今回のレポートでは、各社の検査・測定機器の新製品の紹介中心ではなく、いくつかの特徴的な展示テーマをピックアップしています。生産性向上・品質向上・データ改ざん防止などのための「データマネジメント」、研究者の知的生産性を向上させる「次世代ラボ」、消費者ニーズが高まっている「ニオイ計測」。そして、各種新製品を掲載しました。

データマネジメント

多くの大手検査機器メーカーが、各社で取り組みの重点の違いはあれども、おおむね以下の観点から検査データ管理の仕組みを出展していました。

①検査の前工程〜検査実施〜検査結果〜レポーティングまで、情報項目を統一し、転記を排除することによって、データ入力や帳票作成の工数回避、ミスの回避や転記内容のチェック工程回避等を実現。②検査データを集中管理し、検査内容の手順な内容、結果の記録、変更の履歴管理などを行うことで、データインタグリティを確立・データ改ざんを回避。

出展社は、総合メーカーも専業メーカーもありましたが、共通してベンダフリーのオープンな仕組みを提供していました。

次世代ラボ

研究開発の知的生産性を向上するための、従来からの取組みは、装置の機能やサイクルタイムなどの向上でしたが、人そのものの生産性を向上させるための作業環境:次世代ラボについての展示も多く見られました。具体的には、個人のスタイルに合わせてカスタマイズできる作業環境、シンクやヒュームフードなどの安全性と操作性の向上などが行われています。

これは産業を問わず世界的な動きで、自動化の進展と少子高齢化の人手不足から、日本での導入が急速に進んでいます。本展示会でもそうですし、製造工程の作業スペース、企画部門の作業スペースなどで、一人あたりの投資が数十万から百万円以上であっても、一年以内に投資回収ができるほどの人の生産性向上が望めると言われています。

ニオイ計測

消費者が、良いニオイ、悪いニオイに対して敏感に反応するようになり、ニオイに着目した製品が差別化要素になり、製品競争が激しくなってきています。それに合わせて、ニオイの分子構造の解析や、ニオイの可視化、ニオイのリアルタイムな変化(コーヒーを注いでからの香りの立ち上がりなど)などの計測・分析のテクノロジーが進んできています。

その他

検査・測定機器、デバイスなどの新製品からいくつかピックアップしています。

速報取材レポート掲載内容

以下の企業を掲載しています。

日本ウォーターズ株式会社
データのライフサイクル全体を通じた正しい管理を実現させる
ラボラトリーデータ管理システム『NuGenesis LMS』

株式会社日立ハイテクノロジーズ/株式会社日立ハイテクサイエンス
検査のペーパレス化とデータ改ざんの回避などを行う
MESと連携したラボ情報管理システム(LIMS)を展示

株式会社島津製作所
ラボ管理ソリューションの新機能として
試験情報管理システム『LabSolutions i-QLinks』を紹介

アジレント・テクノロジー株式会社
ガスクロマトグラフ(GC)や液体クロマトグラフ(LC) Sなどを制御!
クロマトグラフィデータシステム『OpenLAB CDS 2』

株式会社ダルトン
研究者の実験・研究活動を最大限活性化させるための設備・システム
知的創造性を向上させる環境を展示

株式会社オカムラ
ラボワーカーの生産性向上のための作業空間の実現をサポート!
組み合わせ自由なシステム実験台『RIFORMA』などを展示

ヤマト科学株式会社
実験室を自由にデザインする『Lab Cube Wall』は
デザインのフレキシビリティーに加えて安全性も完備

株式会社島津理化
ラボの資産効率を最適化するソリューションを紹介
次世代ラボサービス『SHIMADZU Lab Total』

株式会社リガク
結晶のいらない単結晶X線構造解析『XtaLAB Mini II』や
携帯型ラマン分光計、携帯型後方散乱X線撮像装置などを展示

入江株式会社
味、匂い、食感の評価工程を機械化し数値化する技術をデモ展示
味認識装置、ニオイ識別センサーなどを紹介

株式会社バイオクロマト
研究者の効率化支援を助ける製品を多数展示!
揮発性成分のリアルタイムの分析を可能にした製品『Volatimeship』

サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社
ラボのスループット向上に着目した最新のUHPLCシステム
『Vanquish Duo』、UHPLCシステム『Vanquish Duo』を紹介

浜松ホトニクス株式会社
従来のFTIR式と比べて高速・高分解能の分析を可能にする
波長掃引パルス量子カスケードレーザなどを紹介

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開催概要:「JASIS 2018(第7回)」

  • 名称:JASIS 2018(第7回)
  • 会期:2018年9月5日(水)~7日(金) ※コンファレンスは9月4日(火)~7日(金)
  • 会場:幕張メッセ国際展示場 〒261-0023千葉県千葉市美浜区中瀬2-1
  • 主催:一般社団法人日本分析機器工業会 / 一般社団法人 日本科学機器協会
  • 入場料:無料(コンファレンスは有料プログラムも有)

https://www.jasis.jp/

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出展製品

ラボ用分析機器

  • 電気化学分析装置

    • 滴定装置
    • ポーラログラフ
    • 電解及び電量分析装置
    • pH 計・ORP計・イオン計
    • 上記以外の電極式濃度測定装置
    • 導電率計
    • 上記以外の電気化学分析装置
  • 光分析装置

    • 紫外・可視分光光度計
    • 赤外分光光度計(分散形)
    • フーリエ変換赤外分光光度計
    • 近赤外分光光度計
    • 上記以外の吸光分光分析装置
    • 発光分光分析装置
    • 原子吸光分析装置・炎光光度計
    • 蛍光光度分析装置
    • ラマン分光光度計
    • 上記以外の2次量子光分析装置
    • 旋(偏)光分析装置
    • 光電光度計及び比色計
    • 上記以外の光分析装置
  • 電磁気分析装置

    • X線回折装置
    • 蛍光X線分析装置
    • 電子線マイクロアナライザ(EPMA)
    • 上記以外のX 線分析装置
    • 質量分析装置(GC/MS)
    • 質量分析装置(LC/MS)
    • 上記以外の質量分析装置
    • 磁気共鳴装置
    • 透過電子顕微鏡
    • 走査電子顕微鏡
    • 走査プローブ顕微鏡(SPM)
    • 走査トンネル顕微鏡(STM)
    • オージェ電子分光装置(AES)
    • 光電子分光装置(XPS、ESCA)
    • 上記以外の電子線応用装置
    • 上記以外の電磁気分析装置
  • 分離分析装置

    • ガスクロマトグラフ
    • 高速液体クロマトグラフ(HPLC)
    • イオンクロマトグラフ
    • 上記以外の液体クロマトグラフ
    • 薄層クロマトグラフ
    • 超臨界流体クロマトグラフ
    • 電気泳動装置
    • 上記以外のクロマトグラフ
    • 上記以外の分離分析装置
  • 分解・蒸留・分離・濃縮装置

    • 分解装置
    • 濃縮装置
    • 固相抽出装置
    • 上記以外の分解・抽出・濃縮装置
  • 熱分析・熱測定装置

    • 熱分析・熱測定装置
    • 熱重量測定装置
    • 示差熱分析装置
    • 示差走査熱量計
    • 熱膨張及び熱機械的分析装置
    • 動的粘弾性測定装置
    • 融点測定装置
    • 上記以外の熱分析・熱測定装置
  • 専用測定装置

    • 有機微量元素分析装置
    • 水分測定装置
    • 密度・比重測定装置
    • 粘度・粘弾性測定装置
    • 表面積・比表面積測定装置
    • 粒径・粒度分布測定装置
    • 上記以外の専用測定装置
  • ラボ用分析機器

    • 上記以外のラボ用分析機器、及び部品・附属品

ラボ自動化関連機器・情報処理システム

  • 自動化関連機器・情報処理システム

    • ラボラトリーオートメーションシステム
    • フローインジェクション分析装置
    • 前処理装置
    • 分析用ロボット
    • 汎用データ処理装置
    • ソフトウェア関係
    • 上記以外の自動化機器・情報システム

その他分析関連事業

  • その他分析関連事業

    • 標準試料、材料、試薬、校正ガス等
    • 受託分析サービス等
    • 便覧、規格、規定等
    • 人材派遣・コンサルタント等
    • 上記分類以外の関連事業

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出展企業一覧

IRMECO GmbH & Co. KG、アイオワ州経済開発機構intl、アイセル株式会社株式会社朝日ラバーアステック株式会社、アイネクス株式会社、ifia/HFE JAPAN2019 国際食品素材/添加物展・会議/ヘルスフードエキスポ、株式会社アルバック、アカデミスト株式会社、アキュメンテック株式会社、株式会社アクタック、旭日興産株式会社、旭テクネイオン株式会社、朝日ライフサイエンス株式会社、エア・リキード工業ガス株式会社、株式会社朝日ラボ交易、株式会社アサヒ理化製作所、株式会社ASICON、株式会社エス・ティ・ジャパンNTTアドバンステクノロジ株式会社アズワン株式会社、株式会社アタゴ、株式会社アド・サイエンス、株式会社オカムラオーシャンフォトニクス株式会社株式会社オプティマ、analytica – メッセ・ミュンヘン、株式会社アナリティクイエナ ジャパン、Anow Microfiltration Co., Ltd.、株式会社アプリオリ、株式会社アプロサイエンス、アメテック株式会社、オルガノ株式会社株式会社河口・サポートキヤノンマーケティングジャパン株式会社、アルバック・ファイ株式会社、アルファ サイエンス株式会社、株式会社協同インターナショナル協和界面科学株式会社、アンドール・テクノロジーLtd、久保田商事株式会社、アンリツインフィビス株式会社、ザルトリウス・ジャパン株式会社、株式会社イアス、JNC株式会社、イカ・ジャパン株式会社、株式会社システム計画研究所、株式会社池田理化、篠原電機株式会社株式会社シバサキ、独立行政法人国立高等学校専門学校 茨城工業高等専門学校 国際創造工学科 電気・電子系 若松研究室研究機関、入江株式会社、新光電子株式会社、instrument.com.cn、International Labmate、株式会社インナーリソース、西進商事株式会社株式会社生体分子計測研究所株式会社ティー・イー・エムTHK株式会社テカンジャパン株式会社株式会社東陽テクニカ、AOAC INTERNATIONAL JAPAN SECTION、日理工業株式会社日本ウォーターズ株式会社株式会社日本レーザー、エーエムアール株式会社、エクリプス ビジネス、株式会社パーカーコーポレーション、SVCS s.r.o.(販売代理店VYTEK株式会社)、伯東株式会社浜松ホトニクス株式会社、ETRI、株式会社エヌエスピー、NOK株式会社、NTサイエンス合同会社、ビーム株式会社、NBIOTEK Inc、株式会社フォーディクス富士通株式会社メディカテック株式会社、エムエス機器株式会社、株式会社リンテック株式会社堀場製作所、LNI GGI S.r.l.、株式会社佐藤計量器製作所、エレクター株式会社、エレコン科学株式会社、エレメンター・ジャパン株式会社、株式会社エンテックス、大川光学、株式会社大阪ソーダ、日本電子株式会社、株式会社大菜技研、株式会社ロゼッタ東ソー株式会社日本分光株式会社レニショー株式会社株式会社アイシス、株式会社オプトロニクス社、京都電子工業株式会社、オリンパス株式会社、マテリオンブラッシュジャパン株式会社、オレゴン州政府 駐日代表部、科学技術振興機構、株式会社化学工業日報社、株式会社科学新聞社、一般財団法人化学物質評価研究機構、一般財団法人化学物質評価研究機構 化学標準部研究機関、株式会社三菱ケミカルアナリテック株式会社アドバンテスト株式会社荏原、神奈川大学 理学部 化学科 西本研究室研究機関、カナダ大使館intl、株式会社カノマックスコーポレーション、株式会社神村製作所、カールツァイス株式会社、株式会社システムズエンジニアリング株式会社島津理化株式会社池上精機、株式会社北浜製作所、カワソーテクセル株式会社、株式会社キャニオン、株式会社クローネ、QMAIL、株式会社ケー・エヌ・エフ・ジャパンヴァーダー・サイエンティフィック株式会社、京都科学機器協会、ヴェオリア・ジェネッツ株式会社笠原理化工業株式会社日本電色工業株式会社、株式会社共立理化学研究所、新コスモス電機株式会社メイワフォーシス株式会社アジレント・テクノロジー株式会社アドバンテック東洋株式会社ジャスコインタナショナル株式会社、Glass Expansion Pty. 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