キヤノン、超高感度CMOSセンサー発売、識別困難な低照度環境下でカラー動画撮像が可能

2018年8月7日

キヤノンは、35mmフルサイズ超高感度CMOSセンサーの新製品「35MMFHDXSCA」を8月1日より発売した。

▲35MMFHDXSCA

おもな特長
新製品は、肉眼では被写体の識別が困難な0.001lux(※1)以下の低照度環境下で、カラー動画の撮像が可能な35mmフルサイズの超高感度CMOSセンサーです。本製品を活用することで、天体観測や自然災害の監視、産業用途など、超高感度撮影の幅広いニーズに対応できます。

※1 星明かり程度の明るさ

 

0.001lux以下の低照度環境下でカラー動画の撮像が可能
一辺19µmの大きな画素により、超高感度を実現しています。また、画素が大型化すると増える傾向のあるノイズを、キヤノンの独自技術により低減することで、超高感度と低ノイズを両立しています。

これにより、肉眼では被写体の識別が困難な0.001lux以下の低照度環境下において、カラー動画の撮像ができるため、流れ星などの動画撮影が可能です。

 

特殊用途で求められるアスペクト比に対応
本製品は、フルHD(1920×1080)よりも広い範囲である2160×1280画素の読み出しが可能であるため、広範囲撮像が求められる天体観測用途に適しているだけでなく、特殊なアスペクト比の高画素画像のニーズがある監視、産業用途にも対応します(※2)。

また、必要な画素部のみ読み出しを行う読み出し位置制御機能(※3)により、読み出し行数を少なくすることで、フレームレートを高めることが可能なため、夜間の高速道路における監視用途などにも応用できます。

※2 監視用途では6:4、産業用途では1:1のアスペクト比のニーズがあります
※3 垂直方向の切り出しのみ可能

 

長時間露光時の暗電流ノイズの低減を実現
一般的に天体観測では、長時間露光時に、わずかな明るさの星の観測を困難にする暗電流ノイズ(※4)の発生を抑えるため、カメラを冷却しながら使用します。本製品は、周辺回路の駆動方式を工夫することで、低温状態においてもなお発生する暗電流ノイズの低減を実現しています。

これにより、10等星程度のわずかな明るさの星の天体観測などにも活用することが可能です。

※4 熱雑音により発生する信号

 

CMOSセンサーの市場動向
AIやIoTの進歩に伴い、さまざまな監視・観測現場での画像解析に向けた高性能なCMOSセンサーの需要が増加し、さらなる市場拡大が期待されています。高感度センサーは、工場などの産業分野をはじめ、微生物の微弱光観察など生命科学分野や、極力少ない光照射が求められる部位の観察など医療分野における応用も可能です。

また、監視分野においても、昼夜問わず高感度で撮影されたカラー画像は、防犯性の向上につながるとしてニーズが高まっています。(キヤノン調べ)

詳細:CMOSセンサー
詳細:超高感度35mmフルサイズCMOSセンサー
出典:キヤノン「超高感度CMOSセンサー“35MMFHDXSCA”を発売 肉眼では識別困難な低照度環境下でカラー動画の撮像が可能」