「SIer」は和製英語。世界で通用しない

私は「システムインテグレータ」を「SIer」と表現する風潮が嫌いだ。SystemをIntegrate(統合)する人という意味で、語尾に人を表す-erを付けてSystem Integraterとし、それでは長いのでSIerと略したのだろうが、英語圏における正しい表記は「System Integrator」で、語尾は-orだ。略するのであれば「SI」で良い。今更感のある細かな指摘だが、今だからこそ見逃せない。

▼2018年7月にロボットシステムインテグレータの業界団体FA・ロボットシステムインテグレータ協会が発足する。日本は産業用ロボットの有力メーカーがひしめき、世界のロボット出荷台数の50%以上を占めるロボット大国だ。そこでFA・ロボットシステムインテグレータ協会は、メーカーが多く加盟する日本ロボット工業会と両輪となって日本のロボット産業の未来を牽引する役目が期待されている。発足自体は大歓迎だが、その略称を「SIer協会」としていることが残念でならない。

▼メーカーが優れた製品を世界に販売し、ロボットシステムインテグレータは国内製造業が抱える多種多様な課題をロボットで解決し、年々その範囲を拡大している。すでに日本のロボット産業は良いビジネスサイクルで進んでいる。これから世界的に自動化熱が高まるにつれ、日本のロボットシステムインテグレータの技術が求められるようになるのは容易に想像できる。そこに大きなビジネスチャンスが眠っている。そう考えた時、略称とは言えど「SIer協会」というのは適切なのだろうか? 経済産業省もSIerという表現を使っているが、それは国として正しいのだろうか? SIerは和製英語で、世界では通用しない。システムインテグレータの表記はSIに統一する、今からでも遅くはないはずだ。

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