「スマートファクトリーJapan2018」中小企業をターゲットとした現場寄りIoTソリューションが並ぶ

2018年5月31日

製造工場においてスマートファクトリーの実現に欠かすことができない「IoT」「インダストリー4.0」を搭載した情報管理システムをはじめ、製造設備・装置、その他、生産工場に関する技術・製品が一堂に集まる展示会「スマートファクトリーJapan」(主催=日刊工業新聞社)が、5月30日(水)から6月1日(金)までの3日間、東京ビッグサイトで開催される。150以上の企業・団体が出展し、初日には12,647人が来場した。出展社の中でも特に注目度の高い約20のブースを取材し、見どころやトレンドをまとめた取材レポートをお届けする。

▼「スマートファクトリーJapan 2018」出展社ブースを取材したレポートをご覧いただけます。スマートファクトリーJapan 2018 取材レポート

 

スマートファクトリーJapan みどころ

本展示会は、大手IoTプラットフォーマー、IoTソリューションベンダ、ロボットメーカー、スマートファクトリー先進企業がほとんどおらず、中堅・中小企業が比較的イメージしやすく、手も出しやすい、現場寄りのIoTが大半を占めている。これまで類似ソリューションが差別化されることなく乱立する傾向にあったのが、「同じようなソリューションは他社でもあるが、何で差別化しているのか?」という問いに、ほとんどの出展企業が答えられるようになっている。

この展示会で示された一つの方向性としては、製造業全般を対象にするのではなく、例えば装置メーカー、食品メーカーなど、特化型のソリューションになっていることだ(IoTやスマートという言葉がでてくる前は、業種細分化が当たり前でしたので、バズワードに踊らされず、以前の姿に戻ったのかもしれません)。

もう一つの方向性は、POC(概念検証)で白黒をつけるのではなく、顧客に寄り添って一緒に学びながら改善していくことで、いわゆるPOCの壁(IoTやAIのPOCの7割以上が本格導入に至らない)を乗り切るアプローチである。従来のPOCの多くはコストを下げるために、POCと本格導入を別のツールやソリューションにしており、POCの延長でそのまま発展させにくいものだが、今回の展示はPOCと本格導入のベースは同じで、ニーズに合わせて追加機能を足していくものがほとんどだった。

その半面、懸念点としては、「身の丈にあった」ものにし過ぎて、個別領域のIoT活用はできてきていると言えても、工場や企業全体、更には企業横断的なスマートファクトリーとは言えない製品・ソリューションが見受けられた点だ。

製造現場の仕事のやり方にこだわりの少ない、アジアの新興国は製造業の工程全体をITでまとめれば良いと割り切って、いきなりスマートファクトリーを完成させるかもしれない。目先で使えるIoTソリューションを導入しつつも、将来的に避けがたいスマートファクトリーを常に見据える必要がある。

 

取材レポート掲載企業

株式会社ABEJA
検品工程の自動化事例も!AIを活用した製造現場の
生産効率改善サービス『ABEJA Insight for Manufacture』

株式会社インプローブ
業務の効率化、作業の見える化、情報の一元化を促進し、赤字受注、
受注後のコスト増大による赤字化を回避『サクっと工程シリーズ』

株式会社テクノア
個別受注、多品種小ロット生産に対応した
中小製造業様向け生産管理システム『TECHS』シリーズ 

株式会社テクノツリー
“IoT” をテーマに日報・報告書の電子化、PLC設備、
生産ラインの見える化を可能とする製品を展示した

株式会社サンアドバンス
M2Mを安価に実現する
MCM(Machines Concentrated Machines)のクラウド版

株式会社エヌアイデイ
簡単・安価に現場対応力向上を実現するスマートグラスを活用した
遠隔中継クラウドサービス『グラスライブ・コネクト』

株式会社キッズウェイ
レンタル!使い方も簡単!低コスト!工事不要!高セキュリティ!を
コンセプトに提供するクラウド型監視カメラ&センサー

高圧ガス工業株式会社
UHF帯RFタグを使用した物流管理の可視化により
ペーパーレス化を実現

株式会社東計電算
主に倉庫管理を対象とした、カメレオンコードを使った
パレット管理や、デジタルピッキング・RPA・画像処理を展示 

トッパン・フォームズ株式会社
LPWA、RFIDのオリジナル技術を活用した、
工場・敷地内のエネルギーマネジメント、IoT活用事例などを展示

緑屋情報システム株式会社
クラウドとの連携で、各企業の業務に合わせた
バーコードソリューションを、低コストで導入『つながる君♪』

株式会社ソディック
AG40LP+ EROWA ROBOT COMPACT80で
放電加工電極の自動交換をドライランにてデモ展示

JIG-SAW株式会社
スマート工場を実現するために、現場の「全体最適」を
実現する最先端プラットフォームを紹介

キヤノンITソリューションズ株式会社
「小さく早く始めて、育むIoT」の実現をコンセプトに、独自開発の
エッジプラットフォーム「PlatSquare」を使ったIoTソリューション

コネクシオ株式会社
IoTゲートウェイとMVNO回線を基点とした
IoTインテグレーションサービス「スマートレディIoT」

ミツイワ株式会社
自社で産業用ロボットの技術者を育成したいと考える企業向け!
教材と講習がセットになった『Robo-Trainerレンタルサービス』

地方版IoT推進ラボ

N3N CO., LTD
1ヶ月で簡単に始める
Operations Visualization Platform for Factory

 

▼「スマートファクトリーJapan 2018」出展社ブースを取材したレポートをご覧いただけます。スマートファクトリーJapan 2018 取材レポート

 

スマートファクトリーJapan 2018(Smart Factory Japan 2018) 開催概要

  • 会期:2018年5月30日(水)〜6月1日(金)
  • 会場:東京国際展示場(東京ビッグサイト) 東ホール
  • 主催:日刊工業新聞社