JECA FAIR 2018 5月23日~25日 インテックス大阪 229社708小間出展 大阪開催では過去最大

新たな社会環境へ~チャレンジ!・ザ・電設技術!~

国内最大の電気設備総合展示会「JECA FAIR 2018~第66回電設工業展~」(主催=日本電設工業協会)が5月23日(水)から25日(金)までの3日間、インテックス大阪(3・4・5号館)で開催される。出展者数は229社・708小間と大阪開催では過去最大規模となり、大阪開催では過去最大の16年の206社を上回り、東京開催を含めても17年の246社に次ぐ過去2番目の規模となる。開場時間は午前10時~午後5時(初日は午前10時30分から、最終日は午後4時30分まで)、入場無料(登録制)。

 

■「現場力」維持へ一丸

1957年に第1回を開催した同フェアは、国内最大の電気設備の総合展示会として今回で66回目を迎える。17年の東京ビッグサイトでの開催時は、3日間で10万4382人が来場し、電気設備業界の一大イベントとなっている。

また、17年開催時の来場者へのアンケート結果では、「展示会での購入希望製品」が「あった」と回答したのは91%、展示会の感想は「成果を得た」との回答が76%という例年とほぼ同様の結果となり、毎回好評を博している。

今回は229社が出展、海外からも15社が出展する。電気設備に関する資機材、工具・計測器、ソフト、システムなどの新製品や、施工技術、施工実績、アカデミックの紹介、電気設備業界の魅力や働き方などを紹介する各種イベントなど、あらゆる情報が満載の展示会となっている。

今回の開催テーマは「新たな社会環境へ ~チャレンジ! ザ・電設技術!~」。今後到来する労働力人口の減少と、急激に進展を遂げるAI、IoTなどのイノベーションに対応し、電気設備業界が将来にわたり「生産性」を高めながら「現場力」を維持できるよう業界を挙げて取り組むためとしている。

出展製品のカテゴリー別では、電線・ケーブル、電線管、配線材料、架線器材、配線器具、照明・照明制御装置、受配電盤、電力関連器材、電力貯蔵関連装置、自家発電装置、新エネルギー設備機器、通信・情報設備・設備ソフトウエア、火災報知設備機器・防犯防災設備機器、避雷設備、機械工具、計測器類、電気設備施工会社、施工実績・取り組みの紹介、電気設備に関する研究成果・アカデミックなどの紹介、新聞・雑誌に分けられる。

3号館から5号館までを使用する会場では、これらの製品やサービスが7つのゾーン別で展示される。

 

併催イベント、セミナーも充実

■復興支援コーナーも

会期中は、さまざまなイベントも実施され、主催者コーナーでは①製品コンクール参加製品と前回受賞製品一覧紹介コーナー②JECA取り組みコーナー③電気設備業界プロモーションコーナー④復興支援コーナー⑤お楽しみ抽選コーナー(スタンプポイント)⑥電設資材電子カタログ(JECAMEC)体験コーナー⑦新築ビルディング電気設備データベースPRコーナー⑧図書販売コーナー⑨商談・休憩コーナーなどが設けられる。

5号館に設置される「復興支援コーナー」では、防災・減災、災害時に貢献する電気設備製品の紹介を行い、電設業界の社会的役割や防災対策を発信する。感震ブレーカ機能付ホーム分電盤、ケーブル用防災製品、免震プラットフォーム、防水形移動用分岐ボックスなど、9社9製品の展示を予定している。

また、東北や熊本を中心とした被災地域の物産販売も実施。ご当地グルメを堪能できるスペースが設けられ、「食べて復興を応援」できるコーナーとなっている。

同じく5号館の「お楽しみ抽選コーナー」では、会場内に設置されたスタンプポイントで5種類のスタンプを集めて持参すると、豪華景品が当たる抽選スタンプラリーが行われる。抽選は最大5回まで参加可能(当選は一人1景品まで)。

出展者プレゼンテーションセミナーでは、展示だけでは伝わらない出展製品の魅力や最新情報、ノウハウ、取り組みなどを会場内のセミナー会場で紹介。それぞれ30分間行われ、各日8セッション、3日間開催される。

「世界初!継続運転し続けられる電源装置」「電線管工事における省力化技術の紹介」「スマートコミュニティにおけるエネルギー管理」「メガソーラー発電所構内へのESCO(電線太形化)適用実績の紹介」など、さまざまな内容となっている。

23日(水)の午後1時30分~2時45分には、ジャーナリスト・長谷川幸洋氏による特別講演会を国際会議ホールにて実施。

「激動する世界~日本の針路を考える」をテーマに、政局の内幕と今後の見通し、日本は今後どうあるべきかについて、最もホットな政治・経済・国際情報の深層を、首相や官房長官を含む政権中枢部への取材を加えて解説する。

 

主催者あいさつ:一般社団法人日本電設工業協会会長 後藤清

今年のJECA FAIRは、229社・708小間と大阪開催では過去最大規模での開催となりました。

2012年12月からの景気回復期間が本年4月で65カ月間となり、この間、保育の受け皿の拡大により女性就業者が増加、また若者の失業率も低水準となるなど、日本経済では長期にわたる景気回復が続いています。特に、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、民間投資の拡大やインフラ老朽化対策など建設需要の拡大が想定され、電設業界の期待は大きく膨らんでいます。また、2025年万博の大阪への誘致も大きく期待されているところです。

一方、昨年来、政府において「働き方改革」に向けたさまざまな取り組みが進められておりますが、電設業界も含めた建設業においても「生産性の向上」や長時間労働の是正、ワーク・ライフバランス等を含めた「働き方」の見直しが喫緊の課題となっており、当協会でも先般「働き方改革に向けた基本方針」を策定し長時間労働の是正や週休2日の実現など、働き方改革を積極的に推進しているところです。

JECA FAIRでは、電気設備現場の省力化や効率化等、生産性向上に資する製品を始め最新技術を駆使した製品が多数出展されており、これらが幅広く活用され、働き方改革や生産性の向上に寄与することを期待しております。

また、JECA FAIRでは「電気設備業界プロモーションコーナー」を設置し、来場の学生を始め学校関係者に「電設業界」を身近に感じ、知ってもらう取り組みを実施します。将来の担い手の確保は電気設備業界でも最も重要な課題です。JECA FAIRが少しでも担い手確保に向けたPRになればと考えております。

東日本大震災から7年がたちました。昨年は、九州北部豪雨災害ではインフラ網をも押し流し、各地で停電や断水が相次ぎました。私ども電設業界は、国民生活を支えるライフラインを担う者として、災害・事故への備えを考えさせられた1年でした。その一環として、防災、減災、災害時に貢献する電気設備製品を「復興支援コーナー」で紹介するとともに、被災にあった地域の物産展を実施します。業界を挙げて応援をしていきたいと思いますので、本コーナーへも足を運んでいただければと存じます。

最後になりましたが、実行委員会の皆さま方には、JECA FAIRの企画、準備段階から大変ご尽力をいただきました。厚く御礼申し上げます。

本日から始まる3日間に多くの方々にご来場いただき、本イベントが成功裏に終えることを祈念してあいさつといたします。

 

▼「JECA FAIR 2018 ~ 第66回電設工業展 ~」出展社ブースを取材したレポートをご覧いただけます。JECA FAIR 2018 ~ 第66回電設工業展 ~ 取材レポート

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