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【各社トップが語る2018】WashiON共立継器「代替エネルギー、鉄道に注目」

取締役会長 宮川昭二

2017年9月期の売り上げは、前年同期比ほぼ横ばいであった。データセンター向けの電源切換装置の需要が見込み通りの売り上げに繋がらなかったことの影響が大きく、計画を達成できなかった。また、OEM関連のリレーなどの販売も全般的に伸び悩んだ。

今年の景気見通しは暗くも無いだろうが、必ずしも明るいとは言えないのではないだろうか。

当社の製品は、社会インフラに関連する電源切換開閉機器、高圧真空電磁接触器、直流電磁接触器、工業用端子台、各種継電器、電動車両関連機器、太陽光関連機器などである。日頃の生活に直結する製品が多く、地味ながら社会の要請に貢献できていると思う。

今年は、中国、東南アジア方面を中心に輸出に期待している。また、国内では直流電磁接触器の開発・拡販に重点を置いて取り組んでいく。とくに、直流機器の大きな市場である代替エネルギー周辺機器や、鉄道車両などに向けて、リレーなどの販売に注力していきたい。

昨年11月の鉄道技術展には「インバータ二重化用電源切換器」を展示し、アピールした。鉄道車両の運行に貢献する製品として期待している。また、得意の直流制御技術を活かし、主接点定格DC750V/160A、接点構成1aで主回路の極性が無く双方向の遮断が可能なバッテリ用気中接触器や、コンデンサ放電用b接点の直流電磁接触器などの開発も進めている。

直流電源のニーズと用途は、効率の良さなどから今後ますます広がるのは確実とみており、今後も今まで通り、顧客に密着しながらニーズに応えていく「お客様第一主義」を徹底しながらの営業姿勢を堅持していく方針である。

今年も社会インフラに貢献するものづくりを通じて、日本経済の発展に少しでも寄与できるように、心を新たにして取り組んでいきたい。