【各社トップが語る2018】パトライト「経営統合効果を最大化」

代表取締役社長 高野尚登

2017年度は、3カ年中期経営革新計画の集大成の年。最初の2年で「集約」の活動を行い、シグナルタワーの品ぞろえ絞り込みについてはシリーズ商品を「LRシリーズ」に集約。開発と設計思想では標準化や部品の共通化、モジュールの活用などを進め、生産体制も、標準品はインドネシア工場、特定顧客向けやカスタム品は三田工場と役割分担ができている。

販売チャネルは約3分の1に集約し、それをピラミッド構造にして流通の仕組みを整えた。営業でも既存商品のLRシリーズへの置き換えからはじめ、国内は完了。海外も直近に完了する予定となっている。

全体としては、既存事業の収益力を上げ、そこで得た利益を新規事業の成長投資に当てる方向で進んでいる。既存事業の強化として、シグナル機器は集約が成功し、今年度は過去最高レベルの勢い。無線やネットワーク機器をはじめとしたエンドユーザー事業と海外事業からなる新規事業も好調だ。エンドユーザー事業では「エアグリッド」がIoTの導入ツールとして爆発的に成長している。

SIやソフトウェアパッケージメーカーなどソリューションパートナーが積極的なことに加え、商社でも機械系の商社が案件を作ってくるようになった。潜在需要は多く、ユーザーと接点の多いルートの開拓を進めていきたい。海外事業はEコマースに力を入れ、ホームページの10カ国語対応などインフラを構築。非常に調子が良く、海外売上比率が30%強まで高まる見通しだ。

18年度は、パトライトは既存事業の強化と成長事業を継続して行う。経営統合した春日電機(現カスガカンパニー)については同様のプロセスを適用し、19年度から本格的な経営革新計画を走らせたい。21年度以降はパトライト・カスガカンパニーの統合事業を拡大させていく。これから3年間はその下準備となる。

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