【各社トップが語る2018】本多通信工業「楽勤化活動で素早い対応」

代表取締役社長 佐谷紳一郎

2016年末頃から続いているスマホ、半導体、自動車関連などの設備投資が17年も継続していることから、FA及び自動車のADAS(先進運転支援システム)関連の需要がフォーカスどおり動いて、想像以上に良い状態となっている。こうした中で、人手不足感や部材不足などの影響も懸念され、従業員の確保、協力工場への支援などを通じて生産性の更なる向上にも取り組んでいる。

17年度の業績は追い風参考記録的な気持ちと捉えながら、種蒔きを行っている。すぐに芽が出るものもあるが、車載関連は3~5年ぐらいはかかる。車載カメラは「視るカメラ」から「センシングカメラ」として需要が広がっており、今後さらに期待できる。需要拡大に向け、18年度初頭に、中国・深セン工場にて車載カメラ用コネクタの基幹部品の全自動組立ラインが稼働する予定。また、安曇野工場(長野県)にもFA用コネクタ向けにロボットを活用した多品種自動化ラインを増設し、カスタマイズ対応へのスピードを上げていく。

FAや医療機器などの8K映像の伝送に向けて、石英ファイバーとプラスチックファイバーに対応した角型および丸型コネクタのサンプル出荷を開始した。「2×2戦略」として、18年は市場育成を進める。

今年はコンピュータの基幹システムを10年振りに一新し、SAPを導入する。顧客数が従来の通信分野に加え、FA、車載、海外と増加しており、業務の合理化しながら生産性を高めていく。また、景気が良く繁忙な時こそ3M(ムリ・ムダ・ムラ)が見えてくることから、今年は『“楽勤化”活動』として、「楽しさ&楽」を目指しながら、ポジティブに生産性向上に取り組んで行こうと考えている。「三現(現場・現実・現物)主義」を実践しながら、課題を発見し、速いディシジョンで、効率化・標準化・平準化して解決していきたい。

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