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安川電機 中型塗装ロボット発売 自動車、小型部品向けに最適

安川電機は、高度な塗装品質が求められる樹脂系部品のバンパー、スポイラー塗装に加え、水性塗料用の大型ベルガンも搭載可能な中空手首を備えた新型塗装ロボット「MOTOMAN(モートマン)-MPX2600」を4月26日から販売を開始した。価格はオープン。

新製品は、単体塗装はもちろん、網塗り、スピンドル塗装、連続コンベヤによる追従塗装にも対応可能で、塗装技術の進化や工程のコンパクト化などのニーズにも柔軟に対応する。

同ロボットは、中型ワークの塗装に適した、高密度配置が可能なスリムな形状で、丸みを帯びたデザインが塗料ミストの蓄積を抑え、手入れも簡単となっている。また、S軸(ベース部)とL軸(下アーム部)のオフセットをなくすことで、広い動作範囲を確保しながらの省スペース化に成功。塗装ブースを縮小してブース空調によるCO2排出およびランニングコストの低減を図ることができる。

さらに、マニピュレータの軽量化により、床置き、壁掛け、天つり設置が可能で、壁掛け時のS軸動作範囲マイナス90℃~プラス90℃を実現。加えて、首軸のモーメント・イナーシャを強化。ロボット手首軸可搬質量はこのクラスのロボットで最大級の15キロで、複数ガンやベルなどの塗装機器を搭載できる。

そのほか、高機能ロボットコントローラDX200で、吐出量・高電圧・エア条件などの塗装条件を、ロボットプログラムにて直接制御できる。なお、オプションとして塗装エア盤も用意されている。