キヤノン セミナーで紹介 3Dビジョン開発進む 「MUJIN」と組み合わせ

キヤノンマーケティングジャパンは、本社3階 キヤノンホールS(東京都港区)で「3Dピッキングセミナー2016」を10月12日に開催した。

セミナーでは、キヤノン製3Dマシンビジョンの開発経緯、特長などの紹介や、3Dマシンビジョン、産業用ロボットと第7回ロボット大賞を受賞した「完全ティーチレス/ばら積みピッキングMUJINコントローラ『PickWorker』(ピックワーカー)」を組み合わせたデモンストレーションも行われた。
3Dビジョン開発の経緯として、製造現場の自動化が進まない要因の一つ「ビジョン」に着目、キヤノン保有技術の活用で技術的な壁が越えられることと、自社製造工場自体の自動化にも貢献するため、新規事業強化の一環として2008年から要素技術開発をスタートしたことや、キヤノン製マシンビジョンの特長としてワークの「認識」機能に重点をおき、どこにどういう向きにワークがあるのかまで認識できる点などが紹介された。
3Dビジョンシステムを販売するキヤノンマーケティングジャパン・産業機器販売事業部生産革新機器営業部の前田将一部長によると、多くのSierに採用され始めている理由として「高速かつ高精度な認識性能」「設置や設定が簡単」「ファンレスをはじめとしたFA機器としての高い信頼性」「サポートを含めたグローバル対応」などがあげられるという。実際、セミナーでは、SierでもあるMUJIN滝野一征CEO、安川電機入江俊充課長、デンソーウェーブ太田陽平氏も言葉は違うものの、同様の採用理由を紹介しており、明確な他社との差別化ポイントと言える。
将来の展開として「機能、性能、ユーザビリティのさらなる向上」「薄物、高光沢、大型ワークへの対応」「個別のワーク、工程の事情に適する設定のさらなる簡易化」「パラメータ設定の簡略化」「処理速度向上」など基本性能強化とあわせ、「小型・高速オンハンドビジョンの開発」もテーマにする。これは、ロボットアームの先端にカメラを搭載し、より適応範囲を広げようというもの、2〜3年以内の製品化を目標に開発を進める。
また、実際に製造現場で「ばら積みピッキングシステム」を導入するためには、個々の現場にあわせたエンジニアリングが必須になる。そのため、「産業用ロボット」「3Dビジョン」を含めた自動化設備の知見に富んだシステムインテグレータをパートナーとして募集し、ネットワークを広げながらソリューション提案を強化していく。

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