第17回 CEATEC JAPAN 2016 未来の技術4エリアで展開 最先端IoTが集結

【社会・街・家 CPS/IoTを 支えるテクノロジー・ソフトウェア】

■未来の技術 4エリアで展開

アジア最大級の最先端IT・エレクトロニクスの総合展「CEATEC JAPAN 2016」(主催=情報通信ネットワーク産業協会、電子情報技術産業協会、コンピュータソフトウェア協会)が、4日から7日までの4日間、幕張メッセで開かれる。エレクトロニクスとIT関連機器の製品・技術が一堂に会する展示会として今回で17回目となるが、今回からIoT時代に対応した展示・イベントエリアを大幅に拡充し、従来から大きく刷新した展示が企画されている。開場時間は午前10時〜午後5時。事前のインターネット登録および招待券持参者は入場無料。当日入場料は一般1000円、学生500円。学生20人以上の団体、および小学生以下は無料。主催者では昨年より2万人多い15万人の来場者を目標にしている。

■最先端IoTが集結 展示内容刷新648社1710小間出展

「CEATEC JAPAN 2016」の今年の開催テーマは「つながる社会、共創する未来。CPS/IoTEXHIBTION」となっている。

出展者数は648社1710小間。

データ駆動、センサ技術の向上により、文字や画像、動画だけでなく、生活、ビジネス、社会のあらゆる要素がデータ化され「情報」に変化している。データ収集、分析、活用の範囲は広がり、業界や世界の垣根も無くなっていく中、CEATEC JAPANも、CPS/IoTでよりつながりが深くなる社会から、新たな未来を共に創る場として今年、大きく生まれ変わる。

今回からCPS/IoTの活用シーンごとのエリア構成とした。刷新したエリアは、公共インフラ・交通システム・災害対策・エネルギー制御、環境モニタリングなど安心・安全・快適な社会を構築するための提案をする「社会エリア」、過ごしやすい都市や住みやすい街、快適空間構築の効率化へ環境整備の提案、さらには期待が持たれる配送サービスや金融サービスなどの新たな提案をする「街エリア」、生活シーンでの身の回りのモノをベースに、エンターテインメント、エネルギーシステム、健康管理などこれからの豊かで快適な暮らしを提案する「家エリア」、各エリアの利用シーンなどの展開にとどまらず、CPS/IoTを実現する上で不可欠な各種技術関連電子部品や素材・材料、さらに関連ソフトウエアなどを提案する「CPS/IoTを支えるテクノロジー・ソフトウェアエリア」の四つとなる。

また、この四つのエリアに加え、日本初の新たな『街』を提案する主催者特別企画「IoTタウン」や、人工知能(AI)にスポットをあてた産業技術総合研究所との特別企画展示「AIエリア」、数多くのベンチャー企業らが集まる「ベンチャー&ユニバーシティエリア」などを設置する。

「IoTタウン」では、IT・エレクトロニクスを利活用するユーザ企業が出展し、IoTによって変わる未来や、新たなビジネスモデルにつながるアイデアなどが集結し、多彩な分野におけるIoTの利用シーンによる“新たな街のカタチ”を来場者に提案。

「暮らし」「街」「社会」の三つのシーンで構成された会場内に、ロボット・ショッピング・仮想店舗・スポーツ・ウエアラブルなど10件が展示される。

会場内のオープンステージでは出展者より、IoTに関わる先進的な取り組みや未来のサービスなどに関するプレゼンテーションも実施。

さらに、IoTタウン内では、アイデアソンで生まれた未来のサービスをストーリーボードとして展示する。IoTタウン出展者とエンジニア・デザイナー・クリエイターなど幅広いバックグラウンドを持ったスペシャリストが集い、「拡張する身体」と「IoTテクノロジー」をテーマにしたアイデアソンを実施したが、組織や企業の枠を超えてIoTテクノロジーの新しい可能性を探求した結果が見られる。

「AIエリア」では、人工知能のプラットフォームとして注目を集めるディープラーニング、自然言語処理、画像解析などの最新技術から農業・健康・医療・マーケティングなどへの適用まで、先進的なAI企業を集めて展示する。

■五輪関連の 展示多数〜海外連携も強化〜

これに加え、日本経済団体連合会、日本商工会議所・東京商工会議所、経済同友会を中心に構成するオリンピック・パラリンピック等経済界協議会と連携し、2020年をターゲットにした最先端技術の実装に向け、技術課題の明確化や産学官連携の枠組み作りも提案する。ゲストスピーチ、東京大会PR映像、TOKYO2020グッズの販売、5分野24テーマの未来に向けた先端技術をモデルコースで紹介。

東京オリンピック・パラリンピックのテーマの一つの「復興」と連動し、被災を受けた東北および熊本から優良企業15社を招待した展示エリアを設置する。

IoT推進コンソーシアムや東京オリンピック・パラリンピック関連組織をはじめ、繊維、ロボット、工作機械、航空宇宙、事務機器の関連団体と連携し、各種コンファレンスや企画も多数予定している。

特に今年は海外との連携を強化しており、ドイツ大使館と連携した「インダストリー4.0」の展示・セッション、アメリカ大使館と連携した「サイバーセキュリティセッション」、イギリス発最先端IoT、フランスとの「フランスTECH」などのほか、日本とEUの産学官関係者が参加するR&Dシンポジウムなどが企画されている。

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