オムロン 汎用センサにIO-LInk搭載 全FA機器IoT化の第1弾

オムロンは、2015年9月に発表した同社製品のIoT化第1弾の製品群を、7月1日に一斉に発売した。今回発売の製品は生産現場向け汎用センサのIO-LInk対応光電センサ「E3Z」、カラーマーク光電センサ「E3S-DC」シリーズ、近接センサ「E2E」、「E2EQ」シリーズおよびIO-LInkマスターユニット「GX」、「NXシリーズ」。

「IO-LInk」は、センサやアクチュエータとI/Oターミナル間の通信のための標準化技術で、トヨタ自動車でも工場のIoT化に向けた標準ネットワークとして「EtherCAT」と共に導入が決定し、全世界のサプライヤー各社に対して対応機器の使用が推奨されている。

今回発売するセンサは、「個体ID確認」機能と、オムロン独自の「異常検知」や「状態監視」機能を搭載。各種データを、マスターユニットを介し「EtherCAT」経由でPLCなど上位のコントローラで管理できるため、センサの誤接続や未接続、設置間違いなどのチェックや、上位コントローラからのセンサへの設定書き込みなどが可能になる。

具体的にはセンサの配線ケーブルの断線・短絡などの異常発生時に、異常箇所と現象を上位コントローラへリアルタイムに通知をすることが可能となる。取り付け位置で検出位置や出力タイミングを微調整する近接センサでは、装置部品の摩耗や振動で誤検出や故障が発生する前に検出状態を通知するなどが可能になるため、突発的な設備の不具合発生を削減する予兆保全が実現できる。

受光量で検出する光電センサでは、塵埃や水滴の影響による光量の不安定状態をリアルタイムに把握し、誤検出する前に保全することで突発停止リスクを削減する。

変位センサなど上位コントローラとの通信ニーズがすでに顕在化している製品群ではなく、同社の市場シェアが高く、生産現場で汎用的に活用されている光電センサや近接センサを第1弾製品群として選択し、価格もM12タイプの近接センサで8500円~と標準的に採用できる価格に設定、製造現場のIoT化を強く推進する。

同社は20年までに10万仕様に上るFA機器に情報通信機能を搭載、IoT対応させていくとしている。

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