NKE 簡易情報連絡端末「れんら君」 現場のIoT化実現

NKE（京都府長岡京市馬場図所27、TEL075-955-0071、中村道一社長）は、現場のIoT化を簡単に実現する簡易メール通報装置「れんら君」のバリエーションを順次増やし、周辺機器メーカーとの連携も強化している。

「れんら君」は設備や環境のちょっとした変化をメールで知らせる簡易情報連絡端末。インターネットに接続できる環境があれば、既存のLANと接続するだけで簡単にメール通報システムが構築できる。ラインアップは汎用（はんよう）的な入力2点タイプ、さらに接点出力を1点追加したタイプ、入出力各8点タイプ、アナログ入力対応タイプなど用途に応じて選定できる。最近では、因幡電機産業の監視システム「チョコ停ウォッチャー」とセット提案も実施している。

チョコ停ウォッチャーはトリガ信号を入力することで、信号が入る前後15分程度の動画を保存できる製品で、れんら君と組み合わせることで、PLCとは完全に独立したシステム構築が可能。既存設備に簡単に後付けしエラー発生時に動画の記録とメールでの発報が同時に実現できる。LAN環境があれば、れんら君にコマンドメールを送信しトリガ出力し、遠隔で動画記録を行うことも可能。

アナログタイプは外部メモリを用いることで、CSVでのデータロギング機能も搭載。各種アナログ出力を持ったセンサと組み合わせることで、定期的な温度、流量、圧力、電力などの数値データをメールで転送することができ、簡単に現場の見える化が実現できる。しきい値を設定し、超えたらメール発信するなどの使い方もできるため、予防保全にも寄与する。

同社ではNKEオンラインとして、ネット販売も手がけており、マニュアルなども公開、初めて導入する際も、工数をかけずに簡単に活用できる環境を整えている。