■多品種小ロットに強みI4.0アイデア製品多数投入
昨今、日本でもあらゆるところで「インダストリー4.0」という言葉が聞かれることが多くなっています。

B&Rインダストリアルオートメーションは、インダストリー4.0で語られているアイデアの製品をすでに多数市場に投入しており、ユーザーのスマートマシンとして工場で稼働しています。また、当社はオートメーションサプライヤーであると同時に、オートメーション機器の生産者でもあります。

当社の製品は全て本社のあるオーストリアで約36年にわたり生産され続けており、最近では当社の強みでもある「カスタムデザインプロダクト(多品種小ロット)」の需要が増えてきています。

一例として、当社の製品群の一つであるPCとHMIパネルだけでもB&Rは理論上20億通り以上の組み合わせをユーザーに提供しており、オンラインのコンフィギュレーション・ツールから希望のコンフィギュレーションを構築できます。選択されたコンフィギュレーションをベースとして、当社のERPシステムは自動的にそれぞれのアイテムの生産をダイレクトに接続されたSAPを介して手配します。それはバッチサイズ1の細やかさまで至ります。2014年の当社のPCとパネルの生産台数は17万5000台で、15年はもっと多くなると見ており、特にマルチ・タッチ・ディスプレーを使った製品が増えるであろうと予測しています。

■最新テクノロジーいち早く開発し顧客へ
このように当社は、完全にネットワーク化したスマート・ファクトリーですでに何年間も操業しています。当社の最新のソリューションを一番に自社ファクトリーラインに採用することで進化させ、この経験をユーザーに提供することで、すぐに活用いただけるようにしています。

当社が現在構築している生産ラインこそが、ユーザーが目指すべきインダストリー4.0を具現化した生産ラインであります。だからこそ常にさらなる進化に必要なソリューションにいち早く気付き、いち早く開発し、いち早く顧客に最新のテクノロジーをお届けできるのです。

当社のインダストリー4.0実現に向けた大きなコンセプトは“Scalability+”です。オートメーションエンジニアリングの観点からインダストリー4.0に必要不可欠な要素を挙げますと、「標準化」「モジュール化」「オープン化」「ネットワーク化」「グローバル化」「ウェブ(デジタル)化」「ロボットと人との共存(インテグレーション)」というようなキーワードが挙げられます。当社が提唱するコンセプトはその全てを実現できます。

当社は、PLCベースのソリューションから産業用PCベースのハイスペックソリューション、さらに要望に応じてコンパクトマシンから完全な工場向けのソリューションに至るまで非常に幅広いシステムを提供しております。全てのハードウエアプラットフォームは完全な互換性があり、ソフトウエアはハードウエア(PLC/PC)に依存せず、再エンジニアリングをすることなく、どのハードウエア上でも動かすことができます。

当社の全てのソリューションは、すでにハイスピードリアルタイム産業用ネットワークを実装しており最高の接続性を保証します。またインターネットを介したリアルタイム診断機能を何年も前から標準搭載しており一切のエンジニアリングを必要とすることなく世界中のどこからでも的確な状況を把握することができ、メンテナンスサービスに役立っております。

■注目ソリューションの「mapp Technology」
“Scalability+”コンセプトの一翼を担う注目ソリューションはオートメーションソフトウエアの革命「mapp Technology」です。インダストリー4.0は効率改善を強く提唱していますが、このmappテクノロジーは全てのエンジニアのソフトウエア開発時間の大幅な削減を実現します。新しい機械・システムをエンジニアリングする際、ソフトウエア開発はますます時間とコストにかかわる重要な要素となっています。にもかかわらず、この作業の大半はレシピデータのロードといった基礎的な機能のプログラミングに費やされているのが実情です。しかしこれからは、モジュラー・ブロックを使って開発に専念できます。またほとんどのmapp機能はウェブビジュアリゼーション機能を搭載しているため、診断機能の一部としてインターネットを介してステータスなどを世界中どこからでも確認することができます。

ソフトウエア開発は、スマートフォンなどをイメージしていただけると分かりやすいかもしれません。モジュール化された各アプリケーション同士のコミュニケーションはアクセスを許可するのみで、アドレス帳や写真フォルダ、あらゆるSNSアプリケーションが自動的にコミュニケーションをします。mappに置き換えるとアラームデータ、エナジーデータ、ファイルデータ、レシピデータなどと各ドライブのmappをつなぐだけで一切のエンジニアリングを必要とすることなく必要なデータが自動的に通信できます。ドライブの追加や削除などもいつでも簡単にmappの接続のみで可能となるなど、非常に使いやすくなっています。

当社の調査では、開発時間が平均で67%短縮されるという結果が出ております。この効率化から生まれる時間を、コアテクノロジーの開発に集中投下することで、技術革新が非常に速い時代の中でも常に柔軟に対応でき、競争力を高めることにつながってきます。

■新たに“mapp View”発表ウェブの世界へ直接アクセス
このほど新たに“mapp View”(ウェブビジュアリゼーション)を発表しました。mappソフトウエア・プラットフォームの新次元で、mapp Viewによって、エンジニアリング・ソフトウエアからウェブの世界へ直接アクセスする方法ができます。これは、オートメーション・エンジニアが初めて、パワフルで直感的なHMIソリューションを作り出すためのツールで、ウェブ・ディベロッパの専門家でなくてもできることになります。mappのウェブビジュアリゼーションと組み合わせたり、ライブラリに用意されているPDFビューワーやムービープレーヤーなども簡単に追加することができます。しかも、ウェブビジュアリゼーションをウェブデザイン知識がなくてもあらゆる表示器上に表示することができます。mapp Viewは100%ウェブ標準に準拠しており、どんな出力デバイスでも内容が最適な形で見られるようになっており、また特定のユーザーやユーザー・グループ用にカスタマイズもできるようになっています。

Scalability+コンセプトは、当社の提供する幅広いレンジの完全互換性のあるハードウエアモジュールとあらゆる機能のソフトウエアモジュール(mapp)ライブラリ、さらにすでにマーケットにあるオープンなグローバルスタンダードテクノロジーと、ユーザーが開発した機能ソフトウエアモジュールライブラリからエンドカスタマーの仕様に合わせて取捨選択し、最適なシステムを組み上げていくというコンセプトです。このコンセプトによりエンジニアリング効率は格段に上がります。

当社の製品ラインアップは簡易型PLCから高級産業用PC・パネルPCまで幅広くそろえていますが、インダストリー4.0実現に向け産業用PCベースコントローラーの需要拡大を予測しています。当社のPCラインアップは、PC・パネルレシーバー、PC・パネル一体型共に同じプラットフォームを採用しており、ユーザーの幅広い選択肢を可能としています。しかも、10年という長い製品の供給要件も満たしています。

■ITサービス領域とオートメーション領域の統合が重要
昨今の機械制御に対する要求は日増しに増えてきており、コントローラーに対する処理能力も非常に高いレベルを要求されています。当社の開発環境では、PLCもPCも完全に互換性があり、ハードウエアに依存することなく開発されたアプリケーションを機械の能力に応じて使い分けていただくことができます。当社は、産業用PCをPLCの上位互換コントローラーとして位置づけ、Windowsを筆頭にしたあらゆるOSを同時に使うことができるメリットとして製品としています。

インダストリー4.0のトピックではよく使われるIoTやビッグデータという言葉がありますが、このような大量で重要なデータをサーバーやクラウドのみに保存することはネットワーク異常が起きた時などは非常にリスキーなため、一時保管場所としてコントローラーの産業用PC化は非常に重要な要項だと考えています。

インダストリー4.0コンセプトの実現にはITサービス領域とオートメーション領域の統合がもっともっと重要になって来るとも考えており、当社はITサービス領域を機械のコントロール領域と組み合わせることが必要だと見ております。Windowsと制御用リアルタイムOS(Automation Runtime)とオートメーション領域をつなぐことができるのは産業用PCプラットホーム以外ありません。

当社の製品がインダストリー4.0の実現に向け少しでも役立つことを期待しています。

(資料提供=B&Rインダスリアルオートメーション株式会社)

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