安川電機 汎用インバータを一新し「ゼロシリーズ」展開 多才、使いやすさ追求

安川電機は、産業用汎用インバータを10年ぶりに一新し「ゼロシリーズ」の販売を開始する。第1弾として「GA700シリーズ」を2016年4月1日から受注を始める。価格はオープンで、機種は200V3相で0.4~110kW20機種、400V3相0.4~630kW28機種。400V315kWおよび、IP55対応品は16年度以降、順次発売予定。

新シリーズは「多才」「使いやすさ」「安心」をコンセプトに、使用用途ごとと、地域・市場ごとに最適な製品・アプリケーションで付加価値を提供していく。

GA700シリーズは、負荷に応じて電流が最小となるポイントを追従する「MTPA制御」を搭載することで、従来外付けオプションであった周辺機器の制動ユニットやEMCフィルタ、DCリアクトルをインバータに内蔵、トータルコストダウンを実現した。制動ユニットは75kWまで、DCリアクトルは22kWからそれぞれ内蔵し、EMCフィルタはオプションでC2、C3内蔵有無の選択が可能。

また、高効率モータ(IE3、IE4相当の誘導モータ、磁石式同期モータ、同期式リラクタンスモータ)は、どんなモータでもオートチューニング不要でこれ1台で駆動可能なため、接続が容易で使いやすい。しかも、ブルートゥースなどの無線接続により、スマートフォン・タブレットを使用して離れたところからパラメータ設定や運転状態などを確認することが可能(オプション対応)となっており、クラウドサービスにより製品サポート情報に素早くアクセスでき、トラブルによって発生するダウンタイムの短縮に貢献。

さらに、世界中の主要な産業用途の規格や船舶規格などに標準適合しており、安全規格SIL3に標準対応でコンタクタレスによる省スペース、省配線の実現など安心して使用できる。

そのほかIP55対応による制御盤不要を実現(オプション対応)、標準で基板ワニス対応により、耐環境性の向上などの特徴を持つ。

同社では、一般産業用機械(プレス機械、射出成型機、押し出し機)や設備(コンプレッサ、大形クレーン)などを中心に用途を開拓し、第2弾以降で、ファン・ポンプ、リフトなどゼロシリーズの使用領域を順次広げていく計画。

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