灯台

日本企業のアジア進出が急拡大している。経営者向けセミナーでもアジア市場開拓・進出に関するものが盛況で、どこもかしこも「海外展開と言えばアジア」の状態だ。果たして本当にそれが正しいのだろうか?▼神奈川県のある試験装置メーカは、売上に占める海外比率が5割を超え、海外戦略としては成功の部類に入る。彼らは海外売上のほとんどを欧米市場で上げている。アジアはやる気がなく、今後もそれは変わらないという。彼ら曰く「アジア市場の本質は大量生産・大量消費。そこに経営を合わせていると、結局は中国など海外メーカとの体力勝負に陥る。まったく新しい技術やサービス、トレンドを生み出すのは欧米、特にアメリカだ。そこでは新しいサービスを始めたいという人が次々に登場し、彼らに対する設備の市場ができている。そこでは高い技術が求められるが、必要な存在として認められていれば必ず声がかかる」という▼アジアの市場規模は企業にとって魅力的だ。しかし、すべての企業にとってアジアが良いとは限らない。例えば、前述のような中小企業ながら世界的にもユニークな技術を持つメーカの場合、逆にアジア進出がリスクになる場合もある。「右へならえ」でアジアにこだわる必要はない。自社の強みを最大限に活かせる市場を見つけられるかどうかが経営者の腕の見せどころだ。

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