灯台

本紙に連載中のアルファTKG高木俊郎社長の「日本の製造業再起動に向けて」が好評だ。日本のものづくり全体に元気がなくなりかけている中で、中小企業の活躍がこれからの日本の製造業活性化の鍵を握っているというのが高木社長の持論だ。今話題の「インダストリー4・0(I4・0)」についても触れている。この説明がまた非常に分かりすい。つまり第4次産業革命と言われているI4・0は、4回建ての工場を建てるのに似ているという例えである。機械化の1階、機械と電気の2階、機械と電気とPLC/PCの3階、そして、3階の上にインターネット技術をベースにした仮想工場(サイバー)を乗せて4回建てにするという構想がI4・0のコンセプトであると言う▼ここでは「革命」という言葉が使用されているが、革命というのは既存のモノをすべて壊し、新たに構築するというイメージがある。しかし、高木氏のI4・0の表現は、既存ベースの上に建て増していくという内容である。既存の技術を生かしながら、新たな技術を融合して生み出す。確かに革命という言葉の意味合いとの違和感は残る▼しかしここでもっと重要なのは、技能・技術の伝承である。ものづくりの方法は時代とともに変化しても、熟練の技能・技術を変わらないように代々引き継いでいくことは、非常に難しい。I4・0では、サイバーでこの技能・技術を伝承しようというコンセプトが入っている。高木氏はこれをCPS(サイバー・フィジカル・システム)という概念で捉えている。I4・0の効果は、こちらのほうが大きいかもしれない。

オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。

購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。

オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています
>FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

オートメーション新聞は、45年以上の歴史を持つ製造業・ものづくり業界の専門メディアです。製造業DXやデジタル化、FA・自動化、スマートファクトリーに向けた動きなど、製造業各社と市場の動きをお伝えします。年間購読は、個人向けプラン6600円、法人向けプラン3万3000円

CTR IMG