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灯台

FA業界でPLCと言えば、いままではプログラマブル・ロジック・コントローラーを指し、話が通じた。ところが、この業界でも最近はPLCを別の意味で聞く機会が増えてきている。つまりパワーラインコミュニケーション(電力線通信)、あるいはプロダクトライフサイクル(製品ライフサイクル)などである。特に電力線通信は、既設の電力線を通信用として使用できることから、工場の生産ライン制御用途などで、改めて通信用にケーブル配線が不要なことから注目されている▼パーソナルコンピューター(パソコン)も、今はPCと表記され、使用されるのが主流となっている。しかし、30年ぐらい前は、PCはポケットコンピューターの略で、電卓的な意味合いが強かった。しかも、その頃はPCもプログラマブルコントローラーの略語として使用されていたことから、パソコンとの混同を避ける意味もあり、「L」を入れてPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラー)として使用を始めた経緯がある▼そのPLCが、ここにきて電力線通信との使い分けが求められてきている。たかが略語の話と思われるかもしれないが、時代の変遷のなかで、使う場面と意味合いが異なってくる。さらに30年後にはPLCがどのような場面と意味で使用されるか、興味のある言葉のひとつである。