分岐点

ある神奈川県内の技術士の事務所を訪ねて、まず驚いたのは住居が実験室を兼ねていることと、実際の研究成果の多さである。熱放射材料、断熱材料、メガソーラー構築、LED、太陽電池の効率向上
蓄光性・発光体などの成果物を見たが、世間の評価が少な過ぎる。埋もれた技術士に陽が差して初めて、科学創造立国といえる。

日本の技術者約250万人に対し、技術士の登録者は2009年3月時で6万8546人である。ドイツDIの約80万人、米国PEの約40万人、仏国IDの約32万人、英国CEの約20万人に比べ、日本は極端に少ない。技術士は、合格率が15%以下と超難関である。資格取得が非常に難しい。社会的な役割が大きい半面、社会的な認知度は低い。

日本技術士会では、10万人の技術士を目指し、積極的な活動を行っている。10月3日から札幌で技術士全国大会を開催する。そのあと、17日から3日間、日韓技術士国際会議が韓国で催される。この国際会議は、「未来科学技術時代における技術士の役割」がメインテーマである。女性技術士の日韓交流会も行われる。大いに期待される会議である。

企業は、グローバルで活躍できる人材を求めている。海外で活躍する機会が増えているなかで、技術者が国境を越えて自由に活動できるAPECエンジニア登録制度が用意されている。15カ国・地域が同制度を相互承認し、門戸を開いている。海外と仕事ができるコミュニケーション力、情報の収集・発信、国際的な協調性が必須であるエンジニアに、今こそ国家的な支援を行うときである。

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