ものづくりの社会に新入社員が入ってきた。前評判の高い有能な人材で、製造業に新風を吹き込むと期待されている。彼は、造形の世界に新しい手法を持ち込み、一変させる力がある。当分の間は、これまでの手法と両立するが、いずれ主流の座に落ち着きそうである。その彼とは、3Dプリンターである。▼

2013年版ものづくり白書は、新興国との競合が激化すると予測し、その理由のひとつに3Dプリンターの出現を挙げている。製造技術の蓄積がなくても参入が容易になるので、先進国と新興国の生産の優劣技術の垣根が取り払われると危惧する。造形の分野ではそうかもしれないが、白書は3Dプリンターを支える計測と微細加工に注目した方が良かった。▼

工場は、電気、空気、水を動力源に使い生産しているが、制御とメカニカル技術で成立している。近年は、計測・制御・メカニカルの3連体である。この分野の技術は日本が強い。しかも、工場から街へ、社会へと活用範囲が広がっている。計測と制御領域の技術を制することが、21世紀の社会技術を制するともいえる。▼

日本の「計測と制御技術」を見る機会が11月に訪れる。システムコントロールフェア2013と計測展2013TOKYOが、共通テーマ「オートメーションと計測の先端技術が集う」のもと、初めて同時同一会場で開催される。転換点を迎えたものづくり産業にとって、「計測と制御は一体」を実感できる。大いに楽しみな展示会である。

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