分岐点

2013年2月27日

朝、カーテンを開けると窓から差し込む陽射しが眩い。この数週間で、部屋の隅まで届くようになった。光を遮ってできる黒い影は濃く、朝陽との共演がメリハリのある一日を過ごす気分にさせてくれる。景況もまた光陰を伴いながら少しずつ昇り始めた。▼

都内ではあちこちで、シートに包まれたビルや首の長いクレーンが鉄板を銜えている。国土リニューアルの政策は土木から建築へと好況感を広げている。その光が配電制御システム業界にも当たり、受電設備や配電盤、分電盤、データセンター盤の需要を盛り上げている。高圧配電盤は2桁の伸びが続いている。▼

FA制御機器業界はまだ、雲間に入ってしまっている。リーマンショック前の8割ラインを前後している月が続く。が、1年のときを経て啓蟄を迎えつつあるように思える。小さな市場がいろいろな分野で芽生えてきた。インフラでもトンネル監視にセンサー、通信制御装置が見込めるなど新用途が拓けてきた。▼

市場の多様化はアプリケーションの充実を求める。メーカーは、自己完結型開発でこれまでは対応できたが、これからは案件ごとに、情報通信、EMC、温度、素材など専門家や使用者、商社を集めた研究開発体制が重要となる。アプリケーション力で先行する欧州企業のような体制へ衣替えするときでもある。