- コラム・論説
- 2022年6月15日
分岐点
スーパーには地元産の野菜が並んでいる。ネギやゴボウなどは土がついたまま置いてあった。新鮮さを強調したのであろうが、その横には、水洗いされた白菜など野菜類が少人数用に区分けされパックに入っているのだから、どちらを選ぶとなるとすぐに食べられる方に手が向いてしまう。▼
植物工場で水耕栽培されたもやしなどは、気候に変動されず価格も安定している。無菌である。だから、誰でも安心して買えるのであるが、大地の生産物には敵わないと思う。太陽エネルギーと水と大地で育ち、枯れれば土に戻る自然循環型の野菜は美味い。▼
総務省の統計では、2010年の総人口に対する農家人口の割合は5・1%、650万人という。就業人口はさらに減って260万人と1980年の半数である。就業者の年齢は60歳以上が73・8%を占める。高齢者産業なのだから耕作放棄地が広がっているのも納得できる。無理せずに生産性を上げる術はある。▼
二人農家の自動化である。ローコストオートメーションによってキツイ作業から解放される。種まき・生育・除草・収穫・洗浄・梱包の各工程単位で自動化、半自動化する。すでに洗浄機などは販売されているが、制御技術でさらに作業を効率化する。IT、制御、メカトロの融合で、挑戦する価値はある。
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横河電機 マカフィーとパートナー契約制御システムセキュリティで協業
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・再生可能エネ対策関連に1373億円・省エネ対策関連に423億円・耐震化・長寿命化は1兆8115億円 13年度国家予算FA業界に追い風




