わが社の’13経営戦略 農業自動化分野に注力

昨年の景気は、円高推移、EU金融危機、中国や新興国の成長率鈍化など世界全体が悪い方に向かった。円高は電気大手企業の例にもあるように、輸出製造業に大きな痛手である。国内の民間設備投資の抑制は、当社も影響を受け、2012年12月期は、売り上げが約10%減少した。利益面では合理化対策などで、前期並みを確保できた。

工業用タイマーでは、輸出が引き続き伸長したが、国内市場は景気悪化により落ち込んだ。農業自動制御機器は健闘している。2年連続で農業資材の専門展示会に自動散水装置や天窓コントローラなどを出展したことにより、新規顧客を獲得できた。反応が良いため、全国に代理店設置を進めており、効果が出始めている。また、ホームページをリニューアルし、タイマー・タイムスイッチなどの仕様をダウンロードできるようになり問い合わせも多くなった。

今年の景気は、昨年より多少上向く程度であろう。新政権はインフレターゲット2%を公言しているが、どこに投資するかで影響が異なる。

不確実性の強い世の中であるが、今年11月期は売上高で20%増加を目標にしている。工業用タイマーも引き続き標準品と特注品に注力していく。農業自動制御機器に期待をしている。現在、売り上げ構成で農業用自動化機器は20%弱であるが、50%まで引き上げたい。

政府の成長戦略産業に農業分野が入っており、当社としても農業自動化技術で貢献できる。創業以来、培ってきたFA技術を農業用に応用展開していく。自動散水装置の新製品も引き続き発売する。これまで人力で行ってきた農家の人の負担を減らす目的の製品を開発する。

農業自動化機器は施工も伴うので、新たな代理店の設置へ昨年から行動しているが、今年は全国販売網の構築に力を入れたい。自動散水装置は、ビルなどの緑化システムにも売れる。

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