温度管理に挑むリタール (2) 使用エネルギーを45%削減する盤用クーラー 自動車産業で導入拡大するB-ue e盤用クーリングユニット 省エネの切り札!

電子機器の高性能化と小型化が電子機器からの発熱量も増大させ、制御盤内の高熱化につながっている。

盤内の温度管理は内蔵電子機器の寿命に大きな影響を与えるだけでなく、信頼性の高い安定した稼働の確保の点からも重要となってくる。

リタールは、制御盤内の温度管理を効率的に行うことで、冷却に伴うエネルギーコストの削減に取り組んでいる。2009年、ドイツの大手自動車メーカー、BMW社と制御盤の冷却効率を改善するための開発を共同で始めた。

最初に、BMWの本社ミュンヘン第1組立工場で4年以上使用された200台以上の盤用クーリングユニットの冷却効率改善を進めることにした。

まず制御するラインの稼働状況に応じて使用エネルギーの削減に取り組んだ。

通常、盤用クーリングユニットは電源を供給すると、盤内空気を循環させる内部ファンは休みなく動作している。そこで、盤内温度を一定水準に維持しつつ、連続稼働が不要な時には自動停止する制御方法を開発、不要時の電力消費を削減することにした。それを行うのが新しく開発した「エコモード機能」である。

内部循環ファンを細かく制御することで、盤内を最適温度に保ちつつ、使用エネルギーを大幅に削減することに成功した。

その成果は、09年11月から1年間行った実証実験の結果でも明らかになっている。従来型の盤用クーリングユニットでは719kWhのエネルギーを使用していたのを、新型の盤用クーリングユニット(エコモード搭載型)では302kWhと、実に57%、417kWhものエネルギー使用量の削減につながったからだ。削減の効果はテストを実施した装置によっても多少の違いはあったものの、平均して53%の削減効果が確認できている。

「エコモード機能」は制御基板の変更だけで使え、搭載のために多額の費用を必要としないというのも大きな魅力となっている。

BMWはこの実証結果を受け、第1組立工場の167台の既存盤用クーリングユニットで制御基板の変更を行い、年間7万kWhのエネルギー使用量と42トンの二酸化炭素の削減を実現することができた。

その後さらに、凝縮水蒸発器の改良に加えて、従来の機器同様に凝縮器にナノコーティングを施すことで、粉塵などの汚れによる冷却能力の低下を防ぐことができ、エネルギーの効率的な使用にもつながる。汚れがつきにくいことによるフィルター交換頻度の低減にも効果を発揮する。

制御基板の変更に加えて、より効率の良いファンやコンプレッサーを採用するなどの開発経過を経て、「Blue
e盤用クーリングユニット」は誕生した。革新的な機能と構造により、最大70%の使用エネルギーの削減を可能にしている。

フォルクスワーゲン、アウディ、ダイムラー、オペル、ポルシェなど、他のドイツの主要自動車メーカーにも採用されており、良好な費用対効果を生み出している。

リタールは温度監視システムとして、このほかにもフィルターファンユニット、水冷式冷却ソリューション、サーモエレクトリッククーラー、エンクロージャー用ヒーターなど、幅広い製品をシリーズ化している。

これらの製品に不可欠なアフターサービスを提供するため、日本国内では複数のサービス拠点を、海外では5カ所のサービスハブと60カ所以上のサービス拠点を構えることで、迅速なサービスへの対応を可能にしており、安心して使用することができる。

▽設立=1988年10月25日
▽資本金=4億700万円
▽従業員数=80名
▽役員=代表取締役社長 高村徳明
▽事業内容=インダストリアルエンクロージャー、エレクトロニクスパッケージシステム、温度管理システム、分電・配電システム、ITソリューション、コミュニケーションシステムなどの生産、輸入、および販売
▽本社・営業本部=横浜市港北区新横浜3―23―3、新横浜AKビル2階(〒222―0033)
▽コンタクトセンター=0120―998―631
▽名古屋支店=名古屋市天白区塩釜口2―212、(〒468―0073)
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▽カスタマーセンター=茨城県猿島郡境町西泉田下野原1438―1(〒306―0431)

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