分岐点

昨年末のこと。配電盤製作を依頼したが断られたから、どこか紹介してもらいたい旨の連絡が通信会社から入った。断られた理由は、配電盤の受注増加で忙しくなったことに加え、納期が短過ぎた。確かに、大型ブレーカーなど1カ月待たないと入手できず、消化が困難な物件も出始めた。

盛田豊一配電制御システム工業会会長が賀詞交歓会で「登竜門」を抜けると希望が叶うといわれた時、宇賀神清孝宇賀神電機社長が昨年語った「12年にはリーマンショック不況から抜け出し、震災復興需要も加わるので業界は成長する」という言葉を思い出し、今年は成長する確信を強めた。

配電制御システム工業会は昨年、制御盤製造コスト削減研究の一環として配線に関する中間報告をまとめた。報告内容に即した制御盤を展示している会社もある。工業会では今年も引き続き、制御盤の製造コスト削減の研究を進めていく。

制御機器業界は、配電制御システム業界に育てられた。本紙連載「混沌時代の販売情報力」の執筆者、黒川想介氏は「制御機器メーカーは盤メーカーと共同して機器をつくり成長させてもらった。もう一度、共同作業するときに来ている」と指摘する。配電制御システムの進化は、盤用機器の技術改革が必須。両者の協働で技術登竜門も越えたい。

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