分岐点

京都議定書が2005年に発効して6年が経つ。12年には先進国全体のCO₂排出量を90年比6%削減する目標である。最近の日本ではどこかに雲隠れしてしまった感があるが、東日本大震災を機に日本全体の構造改革論が出てきている今こそ、新しい社会生活システム、生産システム構想を示す時ではなかろうか。

オートメーション業界の「生産現場の単純な労働を解放し、人は創造性豊かな分野で活躍する」という理念は脈々と引き継がれ現代では社会システムにまで広がっている。もはや、オートメーションは「時代を創る仕組みであり、新時代を支える仕組み」でもある。制御機器、配電制御システムはその舞台を演出する道具である。

この近未来時代を創る「創造力」は、縦割り社会から抜け出てオートメーションにかかわるいろいろな企業との協働により初めて力が生まれる。そして創造から実際へ移行した新時代を支えるのが「改善力」である。社会も企業も改善時は収益拡大時期である。その資力を創造へ回す循環システムが機能する限り、社会は進化を続ける。

企業戦略には「変革」「環境」「安心」「安全」などの言葉が盛り込まれているが、ソーシャル・インダストリアルオートメーションの将来像から入り、その形に向かう進路を見出す帰納法が抜けているように思える。創業者は大義と道筋を掲げ常に業界に涼感を与え続けてきた。だから、メーカー、商社が共同で成果を分かち合えた。社会変革期は、業界各社もまた業界成長と自社伸長を結び付け発想する時である。

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