緊急時の長時間電力供給に最適 デジタル配線不要でコスト20%削減国内初の産業用バッテリーレス無線型押ボタンスイッチ発売

デジタル(大阪市住之江区南港東8―2―52、TEL06―6613―1101、安村義彦社長)は、配線不要でトータルコストが20%削減できる産業用バッテリーレス無線型押ボタンスイッチ「Harmony(ハーモニー)XB4R・XB5Rシリーズ」=写真上・下=を発売した。参考価格1万3670~3万4500円。販売目標は、2013年12月までの3年間で6機種合計約7000台。

XB4R・XB5Rシリーズは、設置場所を選ばない操作ニーズに応えて開発された。産業用途としては国内初となるバッテリーレス無線型押ボタンスイッチ。

ボタンを押すことで生成される力学エネルギーを電気エネルギーに変換(特許出願中)するシステムにより、送信側の押ボタンスイッチに電源が不要で電池交換の必要がない。

ケーブル配線も不要で、手間とコストをかけずに生産現場に押ボタンスイッチの追加ができる。無線型のため設置場所を選ばず、配線工事も不要なので、従来のケーブル配線で押ボタンスイッチ追加の際にかかっていた材料費や人件費などのトータルコストを約20%(20メートル配線時)削減できる。

操作盤から離れた位置でも無線操作が可能。無線送信距離は、障害物がない場合最大約100メートル。盤内に設置した場合は、約20メートルまで送信できる。

さらに、最大32個の押ボタンスイッチを1つの受信機で拡張できるタイプも用意。受信機は音と光などで通知できる。IP65規格、使用周囲温度は〓25度~〓70度で、産業用途に適した耐環境性を備えている。製品寿命は、通常の押ボタンスイッチと同等の約100万回の使用が可能。

タイプは、φ22押ボタンパッケージセット(プラスチックヘッド/金属ヘッド)、ハンディパッケージセット(プラスチックヘッド)、φ22押ボタン(拡張可能)、パッケージセット(プラスチックヘッド/金属ヘッド)、ハンディ(拡張可能)パッケージセット(プラスチックヘッド)の4タイプ。

持ち運びでき、設備に設置することも可能なので、自動車・包装・物流や食品加工など、生産現場での緊急時呼び出しや、運転中の特殊車両やフォークリフトからのドア開閉など、様々に活用できる。

製品の開発は、同社のグループ会社であるシュナイダーエレクトリックが担当。すでにシュナイダーは今年4月から海外において同製品を発売している。

デジタルは、今年4月に回転灯などシグナリング機器メーカーのアローを吸収合併。

今後は、人と機械を繋ぐインターフェイス機器を拡大する方針で、押ボタンスイッチのほか、回転灯などの新製品を発売する方針である。

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