10年度電気制御機器出荷36.3%増加 NECA6164億円とリーマン前の92%まで回復PLC/FA、センサ中心に大幅伸長 11年度は震災で先行き不透明

電気制御機器の出荷額がリーマンショック前の92・2%まで回復してきた。2010年度の出荷が国内、輸出とも大幅に伸長したことで前年度比35・3%増加、一挙に挽回した。11年度は東日本大震災の発生でその影響が読みにくいものの、輸出を中心に5%前後の伸びを見込めるとする見方が強く、リーマン超えもほぼ射程に入ったと言えそうだ。
日本電気制御機器工業会(NECA、舩木俊之会長)は、10年度の電気制御機器の出荷額が6164億円となったと発表した。これは当初の見込み額5700億円を464億円、09年度実績を1609億円それぞれ上回り、3年ぶりに6000億円の大台を超えた。

このうち、国内は3723億円で同891億円増と31・5%増加、4年ぶりに前年実績を超えた。景気刺激策や設備投資の持ち直しなどで緩やかな回復傾向を見せている。

輸出は2441億円で同718億円増と41・7%増加、3年ぶりに前年度を超えるとともに、07年度の2332億円を上回り、過去最高の出荷額となった。前年度に続いて、アジア・太平洋地域向けの需要が旺盛であったことが牽引した。輸出比率も1・8ポイント上昇し、39・6%と過去最高を更新した。

品目別では、5大品目すべてが前年度比2桁の伸長を見せた。特に輸出はPLC・FAが09年度で大幅に落ち込んだ反動もあり、同56・3%増となったほか、検出用スイッチが57・2%増などアジア・太平洋地域向けを中心に50%を超え過去最高の出荷を記録した。国内と合わせるとそれぞれ43・5%増、38・4%増と大きく伸長している。

電気制御機器の出荷額はリーマンショック前の07年度の6682億円が過去最高で、その後08年度5549億円、09年度4555億円と2年連続で大きく減少していた。10年度は、07年度まで4年連続維持していた6000億円台に再び乗せた。また、過去最高の07年度出荷実績に対しては、518億円(同8・4%増)で到達する。

NECAでは11年度の出荷見通しを、東日本大震災の影響で震災前の状況と大きく変化しているとして、公表を見送っている。震災発生に伴うマイナスの部分と、復興需要発生に伴うプラスの部分とが現在交錯しており、先行きの需要見通しが非常に難しくなっているのが実状。輸出を中心に5%前後の伸びを見込めるとする見方も強いが、一方で受注が異常に増加している製品も出ているなどで、市場の実需以上の発注が行われているとする見方もある。いずれにしても部品や素材関連工場の生産が正常に回復した時点で見通しを立て直す必要がある。

ANSYS

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