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震災特需でフル生産継続電源中心に納期逼迫

東日本大震災により部品メーカーの工場が被災したことで、7月以降のFA・制御機器の生産動向が気になるところだが、一方では被災地の東北地方を中心に特需も現れてきた。特に電源装置やUPS(無停電電源装置)関連、トランス関連では、専業メーカーが土日の休みを返上して生産に追われている。

東日本大震災から2カ月が経過し、電子部品メーカーの生産も徐々に元に戻りつつあるが、依然として半導体やコンデンサ、コネクタ類は逼迫状況が続いている。

特に、マイコンやシステムLSIの大手であるルネサスエレクトロニクスの生産工場は本格稼働に至っておらず、情報も錯綜していることから、関連の商社では他社からの購入も進めている。

またある商社では「マイコン、半導体などの在庫は5月までは大丈夫だが逼迫状況に変わりはない。半面、需要は旺盛で、5月末から来月初めにかけて『供給ショック』が起こるかもしれない」と懸念している。

このように予断を許さない状況が予想されるが、一方では、被災地を中心に特需や復旧・復興に向けた需要が活発化しはじめている。

特に、電源装置やUPS関連製品は、復旧が進む仙台地区を中心に特需に近い状態になっている。関連するメーカーでは「復旧に伴う設備投資が出てきており特需が訪れている。土日の休みを返上して生産にあたっているが、生産が追いつかない状態になっている。電源装置やUPS関連の需要は今後ますます増えると予想され、今後の対応は難しくなるだろう」と状況を説明する。

また、トランス関連も一部で特需状態になっている。被災地区を中心に病院や医療機器で使用するトランスの需要が増えているほか、震災と関係がない地区でも先を見越した上で需要が増加しているという。

医療向けや防災向けに強いトランスメーカーの話では「7月から9月の計画停電などを見越し、ユーザーが発注を前倒ししてくる」という状況で、こうしたメーカーでも現在、土日の休みを返上して生産を行っている。現在の受注増に応えるとともに、夏の計画停電によるメーカー自身の生産の減少をカバーしているという。

商社によると、現在、半導体の生産や供給情報は毎日変わるとしており、状況が分かってくるのは今月末辺りからだろうという声が多い。

一方、電源や一部のトランス関係では、当面生産が追いつかない状況が続くと予想しており、市場の混沌状況はもうしばらく続きそうである。

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