分岐点

1日の入社式のトップ訓辞は、東日本大震災における被災地、被災者に弔意を述べ、企業として支援に取り組んでいることを伝えたあと、英語力などグローバル社会に必要な能力を求めていた。地震、原発に揺れ動くときに入社した方々は、恐らく過去にないほどの“責任
感"を背負う覚悟で耳を傾けていたのではなかろうか。

FA制御業界もまた、神経を研ぎ澄まして業務に臨んでいる。国内では、復興支援に製品供給で貢献するときが来ているが、ケーブル、電子部品、半導体、樹脂、化学品の不足によるモノ造りへの影響が出ており、計画停電が加わることによる減産懸念が強まっている。輸出不安もある。

マザー工場から生産機械を中国に送ったところ、放射能汚染データが添付されていないことを理由に阻止され、その会社は「機械に?」と当惑している。確かに、近隣国ばかりでなく欧州などの福島原発による放射能関連報道は一種の風評が先走りしている感が否めない。それとも日本人が「井の中の蛙」なのか。

世の中が、不安と希望の狭間でもがいているとき故に、新社会人に対する世間からの期待は大きい。高所から複眼で物事やその流れを正確に判断できる能力を育んでもらいたい。好奇心と行動力をもって。これは、身分に浸り「面倒を得意」とする中高年者にも当てはまりそう。

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