オムロン中国アジア圏に寄付講座「オムロンクラス」を設立

2010年10月27日

オムロンは、基幹「人財」の獲得に向け、中国アジア圏の教育機関に寄付講座「オムロンクラス」を設立、技術を学ぶ学生を対象に、ものづくりに必要なスキルやマインドを教育、ものづくり人財の育成を推進する。世界経済の先導役は、先進国から中国アジア圏を中心とした新興国へとシフトしている。同社では、成長市場である中国アジア圏をものづくりの中核と位置付け、質の高い製品をグローバルに供給することを使命としている。

現在、同社は中国アジア圏に13の生産拠点を有しており、日本国内の中核工場から汎用品を中心に生産移管を続けている。これにより13年度の各エリアでの生産量は、中国で09年度比約2倍、アジア・パシフィックエリアで同約1・5倍に拡大するものと予想している。

同社では、重要な経営資源である人を、大切な財産という意味から、人材を「人財」と表現している。中国アジア圏は、グローバルな生産基地として、ものづくり人財の強化がこれまで以上に求められている。こうした状況下、同社ではものづくりの中核を担うリーダー候補を早期に育成し、各生産拠点で活用していくことを急務としている。人財育成の具体的内容は、各エリアの本社機能を担う現地法人との協働で、同社の事業部門、及び各生産子会社が求める能力要件に沿った教育機関と提携し、オムロンクラスを設立する。

同クラスでは、同社が講師や教材、実習環境などを提供し、受講生を教育。その中から選抜した人財を中国アジア圏の生産拠点に中核リーダー候補として輩出する。さらに、指導者となる人財、教育コンテンツ、育成プロセスをグローバル共通で充実させ、中国アジア圏以外のエリアにも展開して行くことで、エリアや拠点の枠を超えたものづくり人財の開発を目指す。

同クラスの第1弾として、中国陝西省の陝西工業職業技術学院に中国本社(オムロン<中国>有限公司)を通じて設立し、10月18日から開講した。授業は、同社のものづくり革新本部のメンバーを講師として派遣。受講生に同社のノウハウを活かした生産プロセス改善や、品質管理の手法などを実践的に習得させる。同クラスを修了した学生の中から優秀な人財を即戦力として中国エリアの生産拠点に輩出する予定である。なお、07年から現在まで同学院の卒業生70人以上が、同社制御機器事業の主力工場であるオムロン(上海)有限公司で活躍している。