FTB研究所を設立 65歳で起業の堀岡佑吉氏

国内半導体装置メーカーと太陽電池開発に取り組み、韓国の太陽電池材料メーカーの要請があれば出向き、台湾でも技術指導に励む傍ら、結晶製造装置・方法で特許を取得するなど東奔西走のシニア世代技術者が「次世代に知恵の結晶を残したい」と会社を設立した。

新会社は先端技術ビジネスの英文名の頭文字を並べた「FTB研究所」。

社長の堀岡佑吉氏は、シリコンウエハー大手の現SUMCOの技術開発担当取締役を経て5年前に退社の経歴の持ち主。「本来なら晴耕雨読の生活を送る」はずが、退社後も休む暇なくあちこちに呼ばれ指導している。

省配線企業の知財管理、国内や台湾、韓国の半導体材料製造装置メーカーの技術指導、太陽電池結晶製造装置の共同開発、韓国結晶製造工場の立ち上げ支援などを行っている。この間、大学研究室と共同開発に取り組み、結晶成長方法で特許を取得するなど精力的。

研究心がますます募り「後継に残したいとの一途な思いが65歳にして起業」となった。FTB研究所が入居する千葉県・東葛テクノプラザは、半導体や太陽電池研究に必要な設備が整い産学官交流に適した環境にある。

開所式には50人を超える仲間が祝した。東葛テクノプラザ山本修一所長、三菱マテリアルテクノ高城知行顧問が来賓を代表してあいさつ「太陽光発電、半導体産業に貢献して欲しい」「太陽電池の開発や国内外の工場立ち上げで手伝ってもらっている。今後もFTBさんに協力してもらいたい」と期待を寄せた。

堀岡社長は「90歳まで頑張りたい」と第二の人生にエネルギーを燃焼させる。
【FTB研究所概要】

▽所在地=千葉県柏市柏の葉5―4―6、東葛テクノプラザ、〓04―7157―3221▽資本金=500万円▽設立=2010年6月▽事業内容=半導体・太陽電池関連材料・製造装置の技術開発、研究所・工場建設支援、太陽光発電材料プロセス改善、知財サポート。

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