コンテックは、電圧・電流・抵抗値を最大５桁半の高精度で、２チャネル同時計測が可能なＰＣＩバス準拠のＷｉｎｄｏｗｓパソコン用拡張ボードを開発。同社の検査計測システム向けソリューション「ｃＴＥＳＴ（シーテスト）」シリーズのコンポ製品「ＰＣＩ対応51／２桁２ｃｈデジタルマルチメータボード」（型式ＤＭＭ―５５２―ＰＣＩ）として発売を開始した。本体価格14万２０００円。
通常、ベンチトップ計測器（デジタルマルチメータ）とパソコンを使用した検査システムは、計測器で測定した結果をパソコンでデータ処理するためＧＰＩＢ通信などを利用し、パソコンへデータ送信する必要があり、タクトタイムの短縮に限界があった。
ＤＭＭ―５５２―ＰＣＩは、24ｂｉｔΔ∑型Ａ／Ｄコンバータを採用。デジタルマルチメータに相当する電圧（ＤＣ／ＡＣ）・電流（同）・抵抗値（１チャネルのみ）測定を、２チャネル同時に５桁半の高精度で行えるＰＣＩバス準拠のパソコン用拡張ボード。
同時に２チャネル測定が可能で、測定ポイントを人手で変更する手間がかからない。測定結果は直接パソコンに収録でき、データ収録時間を約４分の１に短縮でき、タクトタイムの大幅な短縮が可能である。また、計測チャネル２系統は独立絶縁しており、互いに電位差の影響受けずに計測が可能。
計測器と通信用の拡張ボードは不要で高精度の計測を実現、検査装置の小型化・コストダウンに大きく貢献する。さらに、アナログ・デジタル入出力、カウンタなど同期機能を搭載した同社拡張ボードと連動でき、ソフトウェアに依存しない高度なリアルタイム制御を行うことができる。さらに、デジタルマルチメータとしてすぐに利用できるＷｉｎｄｏｗｓアプリケーションソフトウェア「フロントパネル」を付属しているほか、要望に応じ同社指定事業者で校正を実施し、校正証明書を発行することも可能である（有償対応）。
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