分岐点

2010年1月20日

「育て!期待の新芽」は休みます。
制御機器業界では国内市場縮小の中でモノが造れないという不可解な現象が昨秋から起こっている。電子部品の入手難が原因である。部料も不足し始めた。あるメーカーでは役職者まで動員して電子部品の調達へ東奔西走しているが、数量の確保は困難なようである▼電子部品各社は一昨年末から昨年初にかけて大幅な生産縮小を行ってきた。ところが、世界主要国の景気刺激策により想定以上の速いテンポで液晶テレビ、パソコン、携帯電話などが立ち上がったため電子部品の需給が逆転した。電子部品各社は当然のことながら大量使用者を最優先し、制御機器業界向けが後回しにされた▼
昨12月に閣議決定した6分野の成長戦略で日本の産業構造がおぼろげながら見えてきた。大手企業や量産型企業が海外に出て生産・販売で稼ぎ国内を潤す糧とする。国内に還元された所得の配分は暮らしの水準維持に使う。人口減少にも対応できる。国内産業は環境、健康、生活のゆとり関連が振興する▼国内は小規模産業が林立し、市場が細分化される。FA制御各社は多くの分野で小ロットの顧客が多くなり、しかもカスタマイズな製品が要求される。専業メーカーやアプリケーションの豊富なメーカーには高付加価値領域である。電子部品不足を高付加価値企業への転機につなげたい。