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信越化学、新潟県上越市の直江津工場に100億円投資して医薬セルロース事業を強化

信越化学工業は、直江津工場(新潟県上越市)で医薬用セルロース事業の強化に向けて設備投資を行う。投資金額は100億円の見込み。
同社の医薬用セルロースは、植物由来であるパルプを主原料とし、人体に安全であることから錠剤のコーティング剤などとして広く用いられている。胃で溶けずに腸で溶けるよう設計された腸溶性製剤を実現し、薬が溶ける部位をコントロールでき、薬の効き目を長く保つ機能も備えている。医薬用添加材「Shin-Etsu AQOAT」は、信越化学が錠剤等の腸溶性コーティング剤として独自に開発し、国内外に供給している。近年は難溶性薬物(溶解性の低い薬物)を体内で吸収し易くする機能が注目されて世界で需要が伸長しており、今後も増加が継続的に見込まれるため、設備増強を決定した。