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半導体、電子部品関連向けで好調な配線接続機器 新エネルギー・スマートグリッド関連に期待

端子台、コネクタ、配線資材などの配線接続機器市場は、中国をはじめとした外需の好調を背景にして好調な動きを見せている。昨年末以降の回復基調は、生産対応の遅れもあり、製品供給が追いつかない状況が続いていた。ここに来て供給は緩和されてきたものの、一部ではまだ納期が間に合わないものもある。加えて、アイスランドの火山爆発の影響からドイツなど欧州製品の輸入も一時ストップした後遺症が見られる。一方、ここにきて原材料価格の高騰・品不足なども心配されている。すでに、一部の端子台メーカーでは製品価格の値上げを商社に打診する動きも見られる。市場規模は日本電気制御機器工業会(NECA)による接続機器を含めた制御専用機器の出荷統計によると、2009年度は前半まで厳しい状況が続いたが、夏頃から需要が急回復し年間では同6・8%減の1025億円となった。10年度も需要は順調に回復するとし、同22・0%増の1250億円を予想している。市場は設備投資が回復している半導体・液晶製造装置関連、電子部品関連を中心に好調に推移している。また、重電関連分野は太陽光発電や風力発電など新エネルギー分野での需要増に期待が高まっている。製品的には、小型・薄型化を基本に、配線作業の容易化や安全性の向上、接続信頼性の向上などが進んでいる。