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【各社トップが語る2021】日昭無線「信頼と協力で顧客開拓推進」伊佐野勝利 代表取締役社長

日昭無線 伊佐野勝利 代表取締役社長

 

2020年12月期の業績は、売り上げが前年度比12%ほど減少したが、利益は売り上げほど減少しなかった。昨年8月から、営業部を本社から近くのビルに移転するとともに、物流機能を本社ビル内に移設し、機能を一本化した。1階が仕入先からの商品受け入れセンター、2階がお客様への商品を発送する配送センター、3階が製品を在庫する商品センターになっている。物流機能を一カ所にまとめることで、効率的な受け入れ・発送ができることに加え、集中購買することで調達コストの低減にもつながっている。

営業も物流機能を分離することで営業活動に専念できるようになり、新型コロナ禍による訪問活動などが制約されるなかにあっても、電話やメール、WEBなどを工夫しながら活用して成果を上げている。

21年12月期の売り上げは前年度比15%増に設定しスタートしているが、昨今の市場環境は変化が速いことから、今年度からクォーター(3カ月)単位ですべてのお客様の動向を見直しながら取り組んでいく。同業者と市場、商品は同じでも、工夫した仕掛けを行うことで差別化した展開が可能になってくる。そのためにはお客様との「信頼と協力」を築くことが最も重要になってくる。お客様の求めているシステムの完成に向けて、パート・パートで常にコミュニケーションを交わしながら一生懸命に協力していきたい。

2年前から販売を開始しているトリリオンノード研究会のセンサチップ「Leafony」も、サンプルを配り感想を聞いているが、新しい技術として広範な用途が考えられ可能性が大きいだけに、地道に市場開拓に取り組んでいく。

今年は昨年からの新しい取り組みが成果に繋がってくると期待しており、コロナ禍に負けないようにがんばりたい。