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大洋電機「IoT関連市場に攻勢」西村 浩 代表取締役社長

2016年12月期の売り上げは、前年度比8%増加し、利益も増加した。

国内のFA市場はいま、IoTやインダストリー4.0などに代表される新しいものづくりコンセプトに対応した取り組みの検討が始まっており、当社の得意とするネットワーク関連事業への追い風になっている。特に、トヨタ自動車がEtherCATをネットワークに採用するという方針を出したことで、EtherCATに関連した問い合わせが増加している。

工場のネットワークはイーサネット通信が主流になってきているが、当社ではインターフェイス系のオリジナル製品メーカーとして、そこをターゲットにしたパッチコードの販売に重点を置いて取り組んでいる。現在、FA-LANの産業用イーサネットパッチコードの細径(Φ4.8、5.1ミリ)、標準、固定用、可動用、微可動用、短距離、長距離など、用途に応じたタイプを幅広くラインアップしており、RJモジュラープラグも加工して提供している。

また、国内外でのロボット需要の拡大で、特徴あるロボットケーブルの引き合いも増えている。

一方、タイの現地法人は、タイの経済停滞もあり、売り上げは横ばいであるが、日本製品に対する引き合いは依然強い。現在バンコクの100キロメートル圏内での日系、ローカル企業中心の営業であるが、今後は300キロメートル圏への広がりも検討していきたい。

同時に日本メーカーでタイ市場へのアプローチができていない会社があれば、タイでの販売店として営業活動を行うことができるので、希望する会社があれば協力していきたい。

こうした施策で17年12月期は2桁増の売り上げを計画しているが、状況によっては大きく上振れする要素もあり、期待している。