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わが社の’12経営戦略 中国、東南アジアで販売強化 光洋電子工業

桑原英雄社長

2012年3月期の業績は、現在のところ売り上げが前年度比103%ぐらい、経常利益は減少の増収減益が見込まれる。東日本大震災で自動車の生産がストップしたことの玉突きでの影響が大きかった。FAでも、輸出は欧米の金融不安で工作機械の販売が少し減少し、国内も中国の金融引き締めで中国向けの半導体製造装置などが売れなくなっており、引きずられて売り上げが減少している。その中にあって、米子会社のオートメーションダイレクトドットコムは、小口販売であるため落ち込んでおらず、伸長を続けている。

今年、自動車関係は上期からそれなりに戻ると見ている。自動車向けでは、EV(電気自動車)向けにコントローラやセンサなどの拡大に取り組む。工作機械も東日本大震災やタイの洪水に伴う復興需要が上期から出てくることが見込まれる。

中国も今後、金融を緩めてくるものと思われ、今年上期から市場拡大を期待している。現在、中国には3つの子会社があるが、さらに販売子会社として光洋捷太格特貿易(無賜)有限公司を合弁で設立した。新会社はジェイテクトのベアリングを中国ローカルメーカーに販売するのが狙いで、光洋電子(無賜)有限公司の中国20拠点を活用し、販売していく。

またアセアンでも販売を強化していきたい。昨年、インドネシアに代理店を開設し、既存のタイの代理店はさらに販売拡大を進める。

国内では、既存の販売店のほか、ジェイテクトの工作機械ルートの販売店でも販売をお願いしていきたい。

10年に発売したパネコンが今期、国内市場で大きく伸長しており、今後東南アジア向けにも販売していきたい。さらにスマートグリッド関連市場向けに、パネコンや当社製品で売れるものを探っていく。こういった施策で12年度は同105%の売り上げを目指したい。