- コラム・論説
- 2017年2月15日
揺れて不安定な世界、正直ものこそ得が取れる時代へ あり得ないQCDが武器になる
一時期よりは減ったが、今もインバウンドで海外からの観光客が続々と日本を訪れている。「人のふり見て我がふり直せ」ではないが、彼らの目線でものを見ると多くの気づきがある。例えばYouTubeで海外からの観光客が日本の食べ物や文化風習、ルールなどに戸惑いつつ、それらを高く評価するものを見ると、そんなことも知らないのか、これは日本だけだったのかと逆に驚く。
例えば、食事。私たちが普段何気なく食べているものは、彼らにとっては信じられないほどに安くて美味しいらしい。特にコンビニスイーツはよく絶賛されている。また彼らの国にもあるファストフードであっても、日本のものは段違いに美味しいそうだ。また食品のパッケージと中身のサイズが同一で、再現度が高いことを高評価しているものもあった。私たちにとっては当たり前だが、彼らにとって日本はQCDのバランスが壊れていて、自分たちが大きなコストをかけてでも手に入れたいものが、信じられない低コストで実現されている。そんな夢見たいな国が日本のようだ。だからと言って私たちがそれを真に受けて「そうだ日本はすごいんだ」となっているだけでは単なる思考停止。このギャップはチャンスであり、もっと成長につなげられるのではないだろうか。
以前から繰り返し言っていることだが、日本の製造業は裾野が広く、幅広い分野で技術力に優れた企業がたくさんあり、国内であらゆるものが作れる力がある。特にFAをはじめ、安心・安全、長期運用が求められる産業用は、決して目立たないが、地力がある。2026年、年明けから世界は不安定さを増しているが、こうした揺れている時こそ武器になるのが、日本という国が長年積み重ねてきた信用と信頼。「正直ものが馬鹿を見る」時代と決別するチャンスがやってきている。



