JEMA、産業用汎用電機機器出荷実績 2025年度上期出荷額は3523億円 ようやく正常化へ 前年同期比3.7%増 4半期ぶりプラス

JEMA(日本電機工業会)は、産業用汎用電機機器の出荷実績を発表し、2025年度上期(4~9月)の出荷額合計は3523億円となり、前年同期比103.7%で、2023年度上期以来の4半期ぶりのプラスとなった。 部材不足に端を発した市場の乱れも、在庫の消化と受注の回復によって正常化が鮮明になってきており、再成長が期待される。
製品種別では、「配電・制御機器」が1935億円(前年同期比111.0%)。4−9月すべてで前年同月を上回る好調さで全体の数値を牽引。このうち標準変圧器(2000kVA以下)は548億円(102.1%)、UPS(30kVA以下)は107億円(128.6%)、コンデンサは34億円(110.9%)、プログラマブルコントローラは598億円(114.4%)、電磁開閉器は140億円(112.4%)、低圧遮断器は506億円(114.2%)となった。
「回転・駆動機器」は1435億円(98.7%)と前年同期を下回った。 三相誘導電動機(75kW以下)は372億円(110.9%)と前年増だったが、汎用インバータ315億円(88.5%)とサーボモータ(アンプを含む)746億円(98.1%)は前年割れとなった。
「その他機器」は152億円(同75.8%)となった。
主要機器については、プログラマブルコントローラは国内が313億円(108.6%)、輸出が285億円(121.5%)と国内・輸出ともに好調。サーボモータ(アンプを含む)は、国内が441億円(97.7%)、輸出が304億円(98.7%)、汎用インバータは国内が190億円(83.5%)、輸出が124億円(97.4%)となった。
また2025年度 第Ⅱ四半期(7~9月)の出荷額合計は1817億円で、前年同期比102.6%となり、2四半期連続のプラス。 9月単月の出荷金額は661億円(同105.6%)だった。市場環境としては、半導体製造装置や電子部品関連業界向けの需要減少は解消に向かっているもの、製品分野によって回復基調が安定しない状況も見られている。



